情報の海のノイズで溺れないために 2

情報密度の濃い原典や、オリジナル記事、優秀な論評にたどり着くのは、事実上、困難に違いない。
ネット界隈ではすぐに「ニュースソースを明らかにせよ」とか「エビデンスを示せ」とコメントするのが癖になっている人がいるが、必要であれば自分で探ってくれ。程度で良いと思う。
勿論、重厚な記事を自ら書き上げようという気概がある方は、それはそれで頑張ってくれ。

まず、個人的に、情報のノイズを減らすなら、情報の海全体のS/N比はコントロール不能だし、個人にとってはノイズでも、誰かにとっては宝かもしれないだ。

つまり、水際というか、自分の所へ海から流入してくる蛇口をなんとかしようということになる。

別記事で、フィルタリングやキュレーション、深入りしないスキルについて、まだまだ浅く書いてみたが、そのやり方も、使っているうちに変えていけば良い。

その時、蛇口の形だか、フィルターの性能を良くしようというアプローチもあるのだろうが…

蛇口が多いのではないか?蛇口に至る前の水道管がひび割れてないか?蛇口なのに閉まらず、ダダ洩れ的に流入しているのではないか?という考え方も出来るだろう。面白半分にひび割れと書いたが、その後に書いた閉められない蛇口と考えて差し支えない。

つまり、時間的に、空間的に、止めどなくなく流れてくるのを阻止しなければならないのだ。
せっかく水の喩えをしているので、言い換えると、今、ここで、その水を取り出さなくても、ダム湖だか海だかに貯まっている中から、拾ってくるのは容易だからあわてなくても良いのだ。

そうか、ネットで炎上するのは、きっと水の蛇口でなくて、オイルのパイプラインが駄々洩れなのか、引火性のものがその人なりサイトに埋蔵されているのだろう。

もう少し、具体的な対策に移ろう。いくつかは普段から、ふつうにやってる人も多いに違いない。

空間的に制限するなら
・アプリの数を削減する
・減らさないまでも、別の画面のページやフォルダーに纏めてしまって、ワンアクションで開かないようにする。容易に開くからノイズも流れてくるのだ。開きづらくすればよい。
・スマホの電源を落としてしまう。
・電源を落とさないまでも、画面ロックのパスワードを意図的に長くしてしまう。
・SNSなどは、意図的にフォロワーを外したり、ブロックする。手作業だし、フォロー・フォロワー数がどうしても大事になるかもしれないが、数よりも質だ。

時間的になら
・使わない時間を設定する。電源入れない作戦も一つである。
・寝室に持ち込まない
・リアルに誰かと話している時は触らない。
・会社勤務の方だと、勤務時間中は別のロッカーに個人スマホはお預かりという人もいるだろう。

これだけでも、見なくても良い情報というかノイズに貴重な自分の時間や体力、感情のリソースの浪費を減らせるはずだ。

それでも、情報の奔流の中で泳ぐ人は、
・圧倒的なレスポンス能力を身に着ける
・強固なメンタリティーを磨く
・取り敢えず、スルーしてしまう。
などの能力が必要だ。上の二つは難しいので、取り敢えず、三つ目のスルー力だけでも。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です