Random House Resident 乱雑な部屋の住人

前回のネタでも書いたが、私は片付けが苦手なのではなく、片付ける意識がない。あるいは、散らかっていても平気だと思っている節がある。なにも困ってない。あるいは、困っていることに気づいていないからである。

さらに、ネット界隈には「散らかっていてもいいじゃないか」という、まるで、酒呑みが「アルコールで消毒してるのだ」と言うのと同じようなネタがゴロゴロしている。

自分にも言い聞かせるつもりで、念のため、初めに書いておくが「天才には机や部屋が乱雑な人が多い」というのと、「机や部屋が散らかっている人は天才である」とか「机や部屋を散らかせば才能が花開く」とか「クリエイティブな人は机や部屋が散らかるものだ」というのは全然意味が違うのは言うまでもない。

では、いつものように、適当にググって上の方から気になった記事を5つほど見繕って読んでいこう。

部屋が散らかっている人のほうが、実は「優秀」だった。

冒頭からアインシュタインとかピカソとか出てきます。

例えばドラマでも、天才的な研究者や芸術家の部屋は、わざと散らかったセットにしている場面を見かけます。クリエイティブに長けている人の身の回りは、ごちゃっとしているイメージが少なくともあるはず。

確かに。

ミネソタ大学の研究によると

散らかった環境は古い習慣から脱却させ、新しい考え方を生み出すためのインスピレーションを与えます。いっぽう、整理整頓された環境は習慣を大切にし、失敗しないよう促す傾向にあります。

なんと、天才じゃなくても、インスピレーションを得ることがあると!

ま、私に言わせれば、片付けが好きな人は、強迫神経症、いわゆる潔癖症ですがね。←言い訳

たしかに、掃除&片付けの行き届いた部屋は、心の平安に役に経つのかもしれませんが、それは乱れを不安と捉える心理とも取れますね。視覚的ノイズに対して過敏だというか。
それに、私の経験上、片付けながら心の修養というか修行(お寺の作務みたいなもんかな)して心の平静を保つならいいのですが、心の乱れた人が、一念発起して、断捨離とかミニマリストになろうとしても碌なことはないと思います。

あ、いっそ、一旦、自分の部屋は放っておいて、しばらく、掃除片付けの行き届いた所に寝泊まりするというのも…
いや、それも、精神状態によっては、帰宅した時に「やっぱ、散らかった自分の部屋の方が落ち着くわぁ」となってしまうかもしれない。

部屋が散らかり放題、目覚ましが鳴っても起きない。実はそれ、知的レベルが高いのかもしれない

心理学者キャスリーン・ヴォース氏は、「無秩序な環境は慣習を壊すようインスパイアすることがあり、それは新しい洞察を生み出してくれます」と説明する。

んん、いつも無秩序だと良い意味での破壊は起こるのだろうか?普段からエントロピーが高いだけなのではないか?

衣服の山の下にパスポートを失くしてしまったのなら、洗濯する必要があることを示している。郵便物の下に鍵が埋もれているのならば、請求書を開ける必要があるというサインだ。
そのサインを読み取れるのであれば、確かに、いや、才能がいるのではないか?それとも、日々、乱雑な環境にいれば、微妙なサインに対する感受性も研ぎ澄まされるのであろうか?

たしかに、違和感は大切にしたいと思う。散らかっていても、何かが違う…と思うことはある。

曰く

ネットフリックスが大好き→お気に入りのドラマに釘付けになる知性
目覚ましが鳴っても起きない→体の欲求に耳を傾けている、直感や創造性に優れ、非常に利発
テレビゲームが大好き→認知技能、社会的記憶、推論や問題解決能力に優れている

なんか…のび太のくせに生意気な!みたいな気がする。

片付けられない人は、実はものすごい才能を持っている人だった

1. 現状維持に興味がない
世の中には、常に整理整頓されているものなどない。時間が経てば散らかってしまう。「片付けられない人は、その真実を知っているのです。彼らは作法やしきたりに支配されません」
2. 散らかった状態から、ひらめきが生まれる
「散らかった机では、優先すべき物は上に、反対に優先順位が低いものは下の方にあることが多い。非常に合理的です」
この後に、やはり、先に挙げたミネソタの研究の話も出てきます。
3. 勇敢で自発的な人になる
細かいことに思い悩むより全体像に目を向ける傾向にある。身近で最も大切な課題に全ての時間と労力を注ぐ。それが、片付けられない人を冒険好きで思い切った決断をする性格にするという
いやいや、そんな、四六時中、冒険はしませんけどね。それに、秩序を護るのは、世間の多くの片付け好きな人々に任せていれば良いですし。

天才の机は散らかっていた! 混沌とした環境でこそ創造性は発揮される

ここでもミネソタの研究が引かれてますね。

もし創造性をさらに発揮したいなら、次のようなアイデアを試してみてはいかがでしょう。雑誌を読み終わったら、それを本棚に戻すのではなく、机に置きっぱなしにしておく。自分の創造性を刺激してくれる可能性のあるもの(アート作品など)は、机に置いておく。ただ、散らかった環境は2種類あります。ひとつは、雑然とした状態。もうひとつは、汚い状態。今回の研究結果は決して、バナナの皮や食べ終わった食器を1週間も机に放置した方がよいと言っているのではないのでご注意を。

どうやら、この説に関してはミネソタ大学のキャスリーン・ヴォース教授が権威というか元ネタというか火種のようです。
A messy desk encourages a creative mind, study finds

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