何故に仕様は決まらないのか?しょうがないのか? 序

ダジャレのように書いたが「しょうがない」を漢字で書くと「仕様がない」である。

仕様も決まってないのに、仕様がないなぁ…と初めても碌なものが出来ないのことが多い。

それで上手く行くのは、もうやり方は完全に分かっているけど、ただただ面倒くさくて重かった腰を上げる場合だけだ。

ベテランの腕利きの職人が説得されて動き出す時くらいだろう。一流職人だったら指名買いだし、出来上がるまでじっくり待ってもらえるだろうが、ふつうの製品はそうはいかない。

業界的に、お客様から問い合わせを受けた時、「仕様のため、制限事項とさせていただいています」みたいな説明をするケースもあるが、そんな説明で「しょうがないなぁ」と納得してくださるお客様は稀である。

お客様が求めている機能を実現してこその仕様であるはずだ。この商品の仕様の決め方にミスがあったのであろう。おそらく、ここには、開発段階での「製品仕様」と「設計仕様」がごっちゃになっている。

ダジャレのついでに、この単語「仕様」の語源について調べてみる。

「仕」は動詞「為る(する)」の連用形「し」に対する当て字…のっけから当て字かい!
「様」は「ようす」「もよう」
ということで、「仕様」=「するさま」

すると、もしや、「仕事」も「すること」なのか?

そこから、「手段とか方法がない」が「仕様がない」から、「あきらめる」的な意味になったらしい。

似たような言葉に「しょうもない」「しかたない」などもあるが、「性もない」は当て字で(といっても元も当て字だけど)「仕様もない」「仕方ない」。関西人なら「しゃぁない」という。

取り扱う方法がない、意味もない…から、つまらないのが、しょうもない
関西人は「しゃあないからあきらめよう」の場合と「しゃあないからたすけたろ」の場合がある。

それにしても、やはり、やりようがないからとあきらめたことを「仕様です」と説明したら、そりゃあ、お客さん納得しないでしょ。

本来、買ってくださるお客様の使い方に見合った製品仕様を決めて、製品開発がスタートするのを理想とするのだから。

システムやソフト開発の場合と、ハードプロダクト開発の場合だと、若干、言葉の響きが違うのであろうが、
仕様と設計を簡単に言うと
仕様は、「これから作るものでやりたいこと」
設計は、「やりたいことを、どのように実現するか」
ということになる。
だから、「仕様が決まらないと、設計が始められない」のである。

しゃあないからやるとか、しょうもないけどやるでは、よい製品は出来ない。

前置きだけで、けっこうな字数になったので、一旦、筆を置くとしよう。

一息ついて、私は、このネタで何を書きたいのか?という仕様書を作らねばなるまい。

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