[*]Oily, oily

Date: Sun, 16 May 1999

たしか年頭に「体重おとさなくちゃなぁ」と言ってた気がするが、実際、生活の仕方にちっとも反省の色の見えない私であります。

鏡もろくに見ない(私の部屋には風呂場に据え付けのやつしか鏡は存在しない。) せいかもしれないが、自分の外見に対する意識が極めて希薄である。 まぁ、それは今に始まったことではない。

別に「鏡よ、鏡、世界で一番・・・」ってのまでやる必要はないのだろうけど、自分で自分を見るのは、意識のフィードバックがかかっていいのかもしれない。鏡を見るのに不慣れな私は、時折、自分の顔を見ては「誰だこいつ」と思っている。身だしなみというやつがなってない私は、毎日髭をあたったりはしないのだけど、 いざ剃るぞって時にも、手探りで触覚を頼りにやっちゃって、鏡を見てないことが多い。

先日、やっとこさ更新した免許証は、やっとこさ小さいサイズにシェイプアップしたのであるが、いかんせん、それについている私の顔写真はボリュームアップしていた。

さて、話は外見でなく、いや、外見もあるが、中身の話だった。おなかが出るのも頂けないが、体重の増加はやはり、内臓に負担がかかるのではないかと、 ちょっと心配している。いわゆる生活習慣病、旧名成人病になるなこりゃ、 手短な所だと糖尿病とかですかねぇ。

顔チェックは欠かすことが多いけど、自分の手は毎日見てるわけで、それに、自分の手だけに感触が返ってくるわけで、その手がなんとなくむくんでる気がする。

と、まぁ、長い前口上でしたが、鏡と同様、意識へのフィードバックをかけるためというか、脂肪計付体重計を買ったのである。「タニタ」の「パーソナルダイエットセット」 約1万円也である。なにやら、ダイエットの通信教育みたいなのの申込み用紙と、 万歩計が付いている。教材費3万6千円也までは払う気はない。

説明書きによると、体の電気抵抗を計って脂肪率を求めるらしい。そしてその抵抗値(生体インピーダンス)は一日のうちに変動するので、3%くらいは計る時刻によって結果が変わる。どうやら朝方は多めにでるらしく、夕方か入浴後に計るのがよいと書いてある。

身長と性別、あと大人か子供かを登録して、電極板に足が載るようにして裸足で体重計にのってみる。
どれどれ。78.8kg。あう。
そして、液晶表示で 「5、4、3、2、1」 とカウントダウンが始まった。どうやら計算中はこういう表示になる仕様なのだ。
体脂肪率24%!成人男性の場合25%を超えると肥満らしいので、いわゆる軽肥満領域の値である。

往生際が悪いので、「いや待て、今は服を着てるし、説明書きにも「なるべく裸に近い状態で測定する」と書いているではないか」と別に「裸に近い」であって、 「裸で」とは書いてないのだけど、服を全部脱いで乗ってみる。 自室で風呂上がりでもないのに、スッポンポンで体重計に乗る私。 なんか間抜けである。

それでも、77.6kg-22%。「ふむふむ、私の着衣は1.2kgなのであるな。」と話題を 逸らしながら体重計から降りた。

せっかく服を脱いだので、風呂に入る。「うむ、汗をかくと、また違うかもしれん。」
風呂上がりに乗ってみると、体重が増えている。それもそのはずである。 さきほど風呂上がりにビールの大きな缶を一つ空けたのだから。反省。
標準体重までは、まだ10kg以上の減量が必要である。

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当時の本 『私たちは繁殖している 3』内田春菊(ぶんか社, 1000円) 春菊さんの理屈って身体の声を聞いてる感じでいい。
当時の世 ツバメが飛び交っている。
当時の私 ますます世間に疎くなっている。でも霞を食ってるわけじゃないので体重は減らない。

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