打ち方用意

積雪の重みに負けて、竹林がしなった状態で止まっている。
このあと雪がとけて軽くなるにつれて、竹のバネの力が勝ち、凍結した雪の迫撃砲が発射されてその報復のためにあらぬところで紛争が勃発しはしないかと心配しつつ、ぼくは帰路についた。


ぼくはここにいるよ

マンホールの上は雪が早めにとける。ふだん、何気なく地面に落ち着いているマンホールが、不意な積雪の真っ白なキャンバスの上に
「こんにちは」「ここにいます」
と顔を出す。

「なんだ、君、こんなところにいたのか。」

ちなみに、このマンホール君は、以前に紹介したことがある「うすいマンホール」の一族である。


阿吽

横浜にはめずらしく、20cmの積雪があったので、十分な材料がある。たぶん、学校は休校になったのだろう。おうちの前に仁王のように門を番する雪だるま2体

だるまさんは手足がないことが多いのだが、雪だるまさんは手を着けれられていることが多い。
時折、毛糸の帽子やマフラーなどの防寒着まで着ていることがあるが、あったまっては融けてしまう雪だるまさんには自殺行為なのではないかと心配になる。

向かって左側の「あ」と口を開けている方が阿形、右で門といっしょに駐車場も守っている方が吽形だろうと思う。


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