もの喰う並木

阪急電車を十三駅で降りたのち、国道176号線沿いに北上していき、「もの喰う木」を見つけた。

「これはこれは」とシャッターを切ったあと、引き続き歩いていると、どうやら、行く先々で木がガードレールを喰っている。このあたりのガードレールはおいしいのか?

どうやら、このあたりは、もの喰う並木の地帯だったようである。

1998/1/3 大阪市淀川区


かつてここにあり

いわゆる阿部定タイプ。おそらく、かつて立っていた木製の電柱のなれの果てである。この周りに幾度も、いろんな機会でコンクリやセメントが盛られたらしく、何層もの地層を作っている。

朽ちて真ん中が窪んだところに、新たに草が生えている。


煮崩れたおとうふ

カステラタイプと思われるが、いかんせん、あまりきれいな直方体をしていない。

そもそもなんのための出っ張りなのかよく分からない。強いて言えば、この上に乗ると、塀の向こうが見えやすいくらいだ。

そのぼくの横を軽快にネコがジャンプして塀の上に乗り、向こうへ消えた。


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