愛犬トイレ

愛犬トイレと言ったって、「トイレ」という名前の犬ではない。

犬は家族の一員です。
フンは必ずこの中に

間違っても私は家族の出した大きな方をこの中に入れたりはしないのだが…左のフックには回収用ポリ袋でもかけておくのであろう。

臭いものにはしっかりふたがされ、錠前までついている。はたして、中身は鍵をかけてまで守るほどの大事なものが納められているのであろうか。

私が幼かった頃と比べると、随分、町中から犬のフンが消えた。かわりに「他の人の迷惑になるので、フンは飼い主が責任を持って…」という類の看板がやたらと目につく。

そして、誰もが糞袋であることが忘れられていくのである。

1997/1/2 大阪府豊中市


この上はこの下

あぶない
この上に登っては、いけません。

と書かれた看板に、右下を指し示す矢印。
つまり、登ってはいけない場所というのは、この看板よりも下にあるのである。

でも、やはり、この看板の上の支柱の上に登って南斗水鳥拳のレイをやる方が何倍も危険だと思う。

1998/1/24 横浜市青葉区


聖と俗との間で

この場所は
公共の土地です。
正月用飾りもの、ゴミ
その他捨てることを
一切禁じます。
          土地管理人

道路の角のお地蔵さんだか道祖神だかが祭られている領域が金網フェンスで区切られている。その聖なる領域になんとも俗っぽく自動販売機が同居している。

はて?なぜに「正月のかざりもの」が別枠を設けてまで注意対象になっているのか。それに捨てるものはおそらく全てゴミに違いないのだが、なぜか「その他」という枠もあるのが気になる。
なんでだ?教えてくれ土地管理人。

ただ、捨てることが一切禁じられているからには、ここの自販機で買った缶もここに捨ててはいけないはずである。

1998/1/24 横浜市青葉区


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