(む}American sleeve & Cropped pants

Date: Tue, 11 Jul 2000

職場のA子嬢が言う「アメリカンスリーブって知ってます?」思わず「そんなん、アメリカ風の袖やん。」「そのままやないけ!」と自分でつっこみそうになるのを未然に防ぐ。「こう、わきから首のとこにグリッと...」

アメリカンスリーブ・・・

アメリカ風の袖とあるが、実は袖なし。首の根元近くから、大きくあけられた袖ぐり。フランス語ではemmanchure americaine アンマンシュール・アメリケーネ、アメリカ風袖ぐりという。

そのままやん。しかし、アメリカンコーヒーはアメリカでは、そう呼ばないと聞くし、広島風お好み焼きは、広島ではそう言わないと聞く。明石焼きは、明石ではタコ焼きというより、たまご焼きだと聞くが、実際に明石に行って聞いたわけでない私は良く知らない。

以前、流行ったホールターネックと前から見ると似た感じになるが、ホールターネックは胸から上がったラインが首の後ろで輪になるので胸元にV字の隙間がある。が、アメリカンスリーブだと、胸から首までは布地がある。またホールターの後ろは背中が出るのに対し、アメリカンスリーブの場合、後ろも前と同じような形態の後ろ身頃があるので、肩甲骨のあたりだけ露出した感じになる。

ま、世の男性の多くはアメリカンスリーブな女の人を見て、果たして、あの服から出てる部分は、腕の付け根なのか、わきなのか、胸なのかとゾワゾワするのではなかろうかと推測される。後姿の肩甲骨でゾワゾワするのはマニアであろう。


「じゃぁ、ふくらはぎの辺りまでの丈のパンツはなんていうか知ってます?」思わず、「そんなん、サ、」と答えかけて、「サブリナじゃないですよ」と出鼻をくじかれる。

クロップトパンツ・・・

クロップト"cropped"というのは「切り取られた」という意味で、長ズボンを途中で切ったような感じの丈のものをクロップトパンツと言う。

らしい。類似のものには

バミューダパンツ・・・

膝上丈の半ズボン。比較的脚にぴったりした幅が多い。アメリカの避暑地のバミューダから由来していて、もとはリゾート着。

バミューダトライアングルは、ハイレグの水着の名前ではなくて、船がよく遭難するところである。思えば、ビキニというのも大胆なネーミングだ。被爆地の地名だぞ。それは。

カプリパンツ・・・

リゾートの島、カプリ島から名前の由来はきていて、リゾートパンツの一種。 丈は5分〜7分。少しフィット。すそはば細め。

サブリナパンツ・・・

映画「麗しのサブリナ」でオードリー・ヘプバーンが着ていたことから。細みでフィット感あり。ひざ下〜足首丈。すそはば細め。

余談であるが、ローマ字表記のヘボン式というのは、「ローマの休日」の片手間で、オードリーが考えたのではないけれど、ヘプバーンとヘボンというのは同じ姓の別の読まれ方なんだそうだ。ああ、午後の紅茶を、午前中や、夜中過ぎに飲んでもいいですか?

さて、余談はさておき(まぁ、全体が余談ですが)、上記の三つなんかもクロップトみたいなもんだが、特に厳密な定義はなく、カリスマ店員さんかマヌカンさんが言えば、それが定義なんだろうな。

マヌカンさんだと生きてて、マネキンさんだとお人形さんっていうのは本当だろうか。単語としてはおんなじ。

いわゆるクロップトというのは、裾が細まる感じがやや少なめで、ストレートなものを言うことが多いらしい。

なお、カプリを半濁音でなく、濁音にしてカブリにするとエロエロなので気をつけなくてはいけない。被ってはいけない。

参考文献「実用服飾用語辞典」山口好文編 文化出版局
その他、Webページ。
しかし、思いの他、検索で引っ掛かるページは少ない。女の子の中の流行りは、やはり、雑誌と口コミがメインなのかもしれんなぁ。と思う。

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