Date: Fri, 27 Dec 1996
「芸術は爆発だ!!!」と言ったのは、故岡本太郎さんである。
岡本太郎の作品として有名な「太陽の塔」が大阪の吹田の万博記念公園にある。小さい時にエキスポランドに連れていってもらって、その塔の存在感が恐かったような記憶がある。
遠足で万博公園に行ったぼくは、「何だこれは。」と思ったものだが、芸術性というのは子供心にダイレクトに訴える言葉にならない何かがあるのだろう。
それにあやかったかどうかは知らないが、羽田さんが、「太陽党」とかいう政党をつくったらしい。たぶん「政治は爆発(分裂??)だ!!!」なのだろう。結党の宣言みたいな記事を読むと、例によって言語明瞭・意味不明瞭な謎な日本語だった。
早起きして新聞を読んだぼくは、「何だこれは。」と思ったものだが、政治性というのは大人心にダイレクトに訴える言葉を持たない何かなのだろうか。
どうせ、太陽党を名乗るのなら、元旦に初日の出と共に結党したほうが、洒落が効いていておもしろいのになぁ。と思った。
かくして、新進党はわずか2年ほどで、超新星爆発を起こし、あらたな太陽を発生させたのである。
しかし、こうも簡単に政党が分裂したり連立したりすると、比例代表制ってなんなんだろうと思ってしまう。せめて、政党の寿命は議員の任期より、長くあってほしい。
ぼくは広告の面白さで政党を選ぶことにしているので、今回の太陽党は発表時期の点で、おしくも落選という感じだ。
先の選挙の時も、佳作数点、入選作なしという感じで結局、投票しなかった。
この政治劇場はなかなか笑わせてくれるときもあるが、どうも支払っている入場料というかギャラというか、ありていに申し上げれば税金が多少割高に感じる時もある。
しかしまぁ、いい年したおっちゃんが恥ずかしいタイトルとともに、「理想主義におちいらない」という理想を掲げて青年の主張をするのは、かわい過ぎるにほどがある。