Date: Fri, 4 Sep 1999
事実、このプレイヤーとEye-Trekはジョイントキャンペーンのようなものをやっていて、それに、例の「アルマゲドン」のソフトも便乗していてひょっとすると、DVDソフトの中でこいつの普及率は結構高いかもしれません(ぼくは持ってないけど。)一緒にセットで買うと接続キットがついてたのかもしれないけど、そうじゃないので、代替の接続コードを手に入れました。(純正の接続キットはお店に在庫されてなかったのだ)
それにしても、七の月どころか、八月も終わっちゃいましたねぇ。アルマゲドンとやらはどうなったのでしょう。まぁ来ないに越したことはないのだけど...ほんとは九月だなんていう説を唱える人もいますね。
9月のSeptemberのSeptemというのは、元来「7」の意味で、昔の暦は3月からはじまってたののなごりだという説があります。今の7月と8月にジュリアスさんとアウグストゥスさんが横入りしたからというような説も聞いたことあります。真相は不勉強のため存じません。でまぁ、2か月ずれてるそうです。中学校の理科の授業の時に、「ナナホシテントウの学名はセプテムプンクタータ」と余談で聞いたような記憶があります。
10月のOctoberのOctoが、OctopusのOctoで、タコは8本足だから、と言う方が分かりいいかもしれません。でもクレクレタコラは二本足で立ってたような気がします。
引き算は出来ていた幼少の私は、ノス公のおかげで「ああ、ぼくの人生は、29歳で終わりなのだ(1999-1970=29)」と思っていた時期もありました。まぁ、世界情勢はどうなるかわからんし、少なくとも、ぼくの次の誕生日までは8か月くらいありますから、予断を許しませんが、余談は許してください。
さて、くだんのDVD。Degital Versatile Discの略です。万能の皿です。もう自分で恥ずかしげもなく万能というあたりが、私は気後れしてしまいます。一時期、VはVideoの略だと言われていたのですが、少し前にこう決まったようです。だから、厳密には映像の出る奴はDVD videoと呼ぶそうです。
で、このポータブルプレイヤー、残念ながらバッテリーパックは別売りです。今のところ、電車なんかの移動中に使おうという気はないし、移動中は、路上観察なり読書なりで私は多忙なんですが、残念な気がします。ウォークマン的な使い方が出来ないからです。まぁ、普段、私のウォークマンは部屋から一歩も出掛けませんから、そんな私が言っても説得力がありません。実は、Eye-Trekもバッテリーは別売りです。あくまでポータブル(運べる)ってことなのかもしれません。
せっかくS端子が付いてるので、Eye-TrekのS入力と繋いでみました、画面の彩度は高くなるのですが、いかんせん、色がにじむようになってしまいました。まぁ、これは実は小さな液晶で運用しているEye-Trekでは仕方ないのかもしれません。
今回、プレイヤーを導入したのにともなって、購入したソフトの中に『アルタード・ステーツ 未知への挑戦』(Ken Russel監督、1980年作品)がありました。なにやら昔の郵便ポストのような水槽の中で主人公がプカプカ浮かんでる冒頭のシーンと、クライマックスで、なにやら粒子の固まりのような体になった主人公とヒロインが、ひっしと抱き合うと現実の体を取り戻すシーンだけ、なんでかトラウマ的に覚えていました。以前に小さい時にTVで見たことがあったようです。
途中の、メキシコインディアンの秘薬の寄せ鍋みたいなのを食べた主人公の見るサイケデリックな幻覚の映像や、タンキング実験中に肉体が逆進化してサルのようになって暴れるシーンとかは記憶に残ってなかったので、それはそれで、新鮮に見ました。
タンク(水槽)という、限定空間の中で、体とおよそ同じ比重の水溶液の中で疑似無重力状態にあり、外部からの感覚入力は遮断された状態。いわゆる、母胎内のアナロジー、いわゆる「胎児の夢」の再現実験なんじゃなかろうかと思われるのですが、はて?まだ明確な自我がないと言われる胎児は夢を見るのでしょうか?
仏陀は生まれるのは四苦の一つと言ってたそうです。心理学の類の本を見ると、生まれて胎内から外界に放り出されるのが、人間が初めに万能感を失う挫折だなんてのが書いてあるのもあります。そういう高尚な言いがかりもあるけれど。
アパートの一室という限定空間の中で、体と一体化している布団の上で、疑似無気力状態にあり、Head Mount DisplayとDVD playerで外界からの入力を遮断して映像に入り込んで見る夢は?
このあと、私はバスタブにお湯を張って、入浴剤を入れて「少しくらいはお湯の比重、大きくなったかなぁ。」と思いつつ、中で疑似体育座りな胎児のポーズを取ってみて(単に体を伸ばせるような大きな湯船ではないだけである)、風呂のフタを閉めて「うむ、タンキング、タンキング」と一人悦に入っていたという噂です。
猿に逆進化しないよう、実験は中断された。
---MURAKAMI-TAKESHI-IN-THOSE-DAYS------------------------------------
当時の本 『工夫癖 くふうへき』久住昌之(双葉社, 1500円+税)「芸術に近い。でも、美意識は無い。職人に近い。でも技術はない。」全国の路上観察、ハリガミファン、および、蛍光灯のヒモを寝てても引っ張れるように延長したことがある方すべてに、この本をお勧めしたい。
当時の世 つくつくほうしが鳴いている。槇原敬之、覚醒剤所持で逮捕。
当時の私 汗だくになりながら、もすこし痩せなきゃなと思いながら、飲んでいる。たまに行くカラオケで、マッキーは私のレパートリーの中のうちなのだがなぁ。