(む}Heat Exchanger

Date: Mon, 02 Jul 2001

寝苦しい夜が続いております。みなさまいかがお過ごしでしょうか。

夏至も過ぎたわけで、昼間はこれから短くなってくるわけで、でも、なんでか、秋には「夜長」なんて言われたりするわけで、寝苦しい夜は、なんだか頻繁に目が覚めちまって、ただでさえ浅い眠りが、さらに遠浅になって、ムツゴロウとか出てきそうです。言うまでもないですが、畑さんのことではありません。

さて、今年度から、私の勤務体制に、なにやら、「裁量労働制」とかいうのが適用されたらしく、でもって、つまり、いわゆる、「残業代」というのがつかない人になったのであります。いや、世の中には、いわゆる「サービス残業」なるものをしている人が多いというのは聞いたことありますし、それを思えば、今まで、残業代もらってたのは、ありがたかったのかなぁなどと思ったりするわけで。まぁ、何も貰えなくなったと言うわけでなくて、替わりに40時間残業くらい分の手当はもらえるらしくて、まぁ、均せばこんなもんかな。とも思うわけで。

しかし、「じゃぁ、「生活残業してるよぉ」なんて言ってた彼らは、どう暮らしていくのかしら。」などと心配になったりして、いや、他人の心配なんかするのは、多分、自分に余裕があるからで、いや、心配なんて言えるほど親身ではなくて、どっちかいうと、ほとんど茶々で。どのみち、自分のことしか体感できないわけで。私は私で「今まで、遅刻の振替でしか有給休暇使ってなかったのに、タイムカード制でなくなったってことは、年次休暇を使うのがおぼつかんなぁ。」などと思ったりするわけで。

お蔭様で私は、月々のお給料だけで、十分、生活が成り立っているわけで、でもって、クレジットカードは持ってないし、ボーナス払いのローンなんかもないので、社会人になって以来、いわゆる賞与はまるごと口座に残ってるわけで。貯金してるというより、「なんか知らんが、残ってる」って感じで、家計簿というか、小遣い帳を付けても、「やりくり」というより、「おお、こんなに使ってる」と思ってるだけで、そこに調整はなくて。

ここ3か月くらい、電気水道ガスの使用料は、ほとんど変動なくて、電話はほとんどかけないし、ネットはフレッツISDN導入以来、定額なわけで、家賃は定額、よほど大食いしなけりゃ、食費もほぼ定額。人付き合いのない私には交際費は存在しないわけで。ここにきて、収入まで定額になっちまうわけで、んん、定額な私。

で、この制度が適用になると、業績に応じて賞与で反映されるらしく、こないだ夏のボーナスの査定結果の面談があって、課長に、「昇級して初めてなので、辛めのB判定とさせてもらいました」と説明されて、「んん、公平な査定したい言いながら、「初めてなので」って、変なの。ま、いいか。この級で求められてるような働きはまだまだしてないしな。」「梅の上より、竹の下の方がいいのかもしれんなぁ」などと思う。どのみち、私の暮らしにとってボーナスは余分だし。

そうだ。寝苦しい夜の話でした。

ここ一週間、急に暑くなった感じがあって、「ま、泥棒さん、わざわざ、俺んちには来んだろう」と夜中も窓全開で寝ておりました。でも、暑い。仰向けに寝るより、横向けに寝たほうが、背中もおなかも胸も放熱板として使えるから冷えるに違いない。などと、「んん、釈迦涅槃像」などと独り言ちながら横向けで寝てみる。

布団の上でなくて、床に直に寝たら、床全体のひんやりしたのが感じられていいかも。とゴロンと転がると、偽フローリングのシート材な床は汗を吸ってくれないので、ニュルっとする。

念のために書くが、私は別に、素っ裸になってるわけではない。かと言って「一糸くらいは纏った姿」などと、ふざけながら、糸一本だけかけて寝ているわけではない。一応、パンツ一丁である。その時の独りボケ用に、『出前一丁の坊や』の「悪かったじょぉ〜」という台詞付きプリントパンツを購入したのだが、「で、どうするの?」と自分で冷めてしまったので、実用には至ってない。というか少し小さいので、さらにダイエットする必要がある。

なんだか、頭の中で、昔聞いたCMソングがリフレインする。「眠れない夜、風が窓を叩き、都会の暮らしは、赤い水を巻く。眠れぇない夜」(うろ覚え。たしか「ピンク色の風、、」とか言う2番もあったと思う)そうだ、アイスノンだ。

いや、まて、アイスノンを冷やすための冷凍庫が、俺の部屋にはないぞ。どうする。薬局に行って、熱冷まシートかヒエピタか、んん、コンビニでロック用の氷を買ってきて、開封せずに氷枕にするか。いや、それは、過剰品質と言う奴だろう。グラスに入れてもいいものを、枕にするのはいかがなものか。なんのために、あんなに透明度の高い氷になってるのだ。それに、あの袋が、私の大きな頭の重量に耐えるか謎だ。ああ、考えすぎると、ますます脳が加熱する。

悩みに悩んだ私は、ついに、エアコンの掃除に踏み切り、今季、初起動した。「あぁ、これで地球の温暖化が進んでしまうかもしれない。」だが、ぼくは自室の温暖化に対抗できない弱い人だったのである。「ああ、これではせっかく、ここんとこ月に2千円かかってないのに、今月の電気代が跳ね上がってしまう。」いや、きっと、多くの人はそうに違いない。そして人類はいずれ、クーラーの使い過ぎで滅びるのだろう。

---MURAKAMI-TAKESHI-IN-THOSE-DAYS------------------------------------
当時の本 『キカイダー02 CODE:ZERO TWO』MEIMU(角川コミックスA、540円税別)今風に、設定をリファインしたキカイダー。アニメ版の石ノ森テイスト残した絵もなかなかであったが、こういう斬新な設定も、また良い味である。孤高の非対称ヒーロー。
当時の世 6月の終わりはすごく暑くて湿気てた。
当時の私 久しぶりに出会った人に「やせたねぇ、なにか病気したの?」などと言われた。一年前よりは10キロ減っているが、標準体重よりは、まだ5キロ以上重いので、健康診断では「肥満です」と書かれた。初夏にダイエットするとバテるかなぁ。体だけでなくて、心も、生活も、ちょっとシェイプアップしたい。

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アイスノンは白元の製品です。でもって、私に刷り込まれていた歌は、泉谷しげるさんの『眠れない夜』という歌らしい。
眠れない夜 風が窓をたたき 手招きして 誘い水をまく 眠れない夜
金色のネオン ピンク色の壁 都会の暮らしは底無しで 眠れない夜
熱さまシートは小林製薬、冷えピタはライオンの製品です。
そうだ、出前一丁は、日清食品の製品だな。