Date: Sun, 1 Mar 1998
さて、左は常春の国、マリネラ王国のパタリロ8世殿下の御尊顔である。
このたび、職場で恐れ多くも私が殿下に似ているという説を耳にしたため、その検証をしてみようということになったのである。
で、やってみたのが右の図である。
残念なことに、いかに、会社の健康診断で「やや、太り気味ですね。」と言われる私とはいえ、殿下よりは精悍な顔立ちをしているのである。もとい、殿下のようなふくよかなホッペは持ち合わせていないのである。
そこで、私は自分の顔の部分だけやや横長にレタッチしてみることにした。概して、ギャグマンガ表現というのは顔が大きめなのだが、その中にあって、特に殿下はご随意に頭身や顔立ちを変える特殊能力をお持ちなのだ。あいにくその力を持ちあわせない私はレタッチソフトの能力を借りるのである。
いくらか近づいたでもない気もするが、やはり、殿下の御尊顔はまだ遠い感じもする。これ以上にレタッチソフトの力を借りたところで、殿下から離れて『じゃりん子チエ』のヒラメちゃんになる一方なので、ここでこの作戦は中断した。
止むを得ないので、ここは観光名所なんかによくある顔出し看板の手法を使ってみることにした。つまり、殿下の顔の輪郭に私の顔を合わせこんでモンタージュするのである。
うむ、なんとも言い難い味になってしまった。しかし、これによってはっきりしたことがある。
私はお手打ちになるのは嫌なので、このことはマリネラ本国には内緒である。蛇足であるが、この頃、私が髪を伸ばしているのは、決して、バンコランやマライヒを目指しているわけではない。
ン〜ニャ
『パタリロ!』は魔夜峰央さんの作品です。
上の文中の絵や文章の一部は『パタリロ! 選集1 国王誕生の巻』(白泉社文庫)から引用しています。