Date: Tue, 11 Nov 1997
ふと、何かを頼まれた時に、「ラジャー」と言ったりする。
ついでに、親指を立てて前に突き出したりする。
はて? ラジャーってなんじゃ〜?
という訳で、ちょっと調べたので報告します。まったく、早く帰って何をしているのやら。
残念ながら、手持ちの国語辞典、といっても、『CD-ROM版広辞苑』と『新明解国語辞典』(一部で「新解さん」として有名)と『旺文社標準国語辞典』には出てなかったのですが、『辞林21』に出ていました。
ラジャー【roger】[無線通信などで応答のことば] 了解。
で、英語の辞典で結構お世話になる『リーダーズ英和辞典』を見ると、
roger int. [通信] 了解(received (and understood));<口>よろしい、了解 (all right, O.K.).
ついでに、その前後も読むと、
roger 肉体関係(をもつ)、できる(こと)
Roger 1. Hodge, Hodgkinの愛称 2.Jolly Roger
Jolly Rogerというのは海賊の、黒地に白のクロスした骨の上に骸骨をあしらった旗のことだそうだ。しかし、こんなイメージじゃロジャー君はいじめられそうだ。
電話なんかで、「朝日の"あ”」とか言うが、そんな感じで"Rogerの'R'"といった使い方もするらしい。
外国の映画なんかの無線連絡のシーンなんか見てると、「ラジャー」とよく言っている。
日本のTVでは、最近では『ウルトラマンダイナ』の中でスーパーガッツの隊員が使っている。ちなみに「ダイナ」と言うのは、山田まりや扮するマイ隊員(で合ってたか?)が「ダイナミックのダイナ!!」と名付けた名前である。
スーパーガッツを直訳すると、"すごい内臓"。きっと彼らは大食い大酒である。日本語で"ガッツ見せろ!"というのは英語的には解剖学の実習をやるような意味に聞こえるらしい。一応、日本語的なガッツという意味もある。ラケットや楽器のガットていうのも、もとは動物の腸で作ったからガットなのだ。
お子さんとの対話のためにウルトラマンのお勉強に余念のない先輩曰く
「"帰ってきたウルトラマン"のことを"ウルトラマンジャック"というのを初めて知った。」
それもそのはず、あの番組をリアルタイムでしか見てない人にとっては、彼は"帰ってきたウルトラマン"以外の何者でもなく、再放送や、雑誌記事や、図鑑、ムックなどをチェックしていた人でも"新マン"とか"ウルトラマン二世"という呼び名しか知らないはずである。
ウルトラマンという作品が海外に輸出されるようになって、個人主義のきっちりしたアメリカなんかで、「なぜ、主人公の彼をアイデンティファイする明確な名前がないのだ?」と問われて、"ジャック"という名前が付いたのである。日本は外圧に弱いのである。ちなみに、Jack
というのは英語圏において、日本語でいう太郎と同じくらい例文に出てくる名前らしい。いうまでもないがタロウは六番目の兄弟である。