(む}3 years after...

Date: Mon, 11 Dec 2000

デジカメを新調しました。別にリコーの回し者ではないけど、RDC-7。

すぐ近くに並んでいたフジのFinePixシリーズの広告の怪盗NORIKAにも少し引かれそうになった感は否めないが、カメラそのもののスタイルは、レンズが、ごついタイプ(4900Z)以外はあまり好みでない。レンズがごついのは格好が好みでも、いざ使うとなるとゴージャスに過ぎる気がする。ってことで見送り。

で、RDC-7。最近、後継のRDC-7Sというのが出たので、一代型落ちになったからか、近くのお店で、「あと一台になりました」と約6万円で売ってたのに、まんまと手を出した格好になります(標準価格は108,000円)。いや、スマートな筐体が気に入ったのだ。#といいつつ、まんまとスマートメディアと、PCカードアダプターも買ったので、さらに1万円かかったのは秘密である。

別に棒茄子を食べて太っ腹になったわけではありません。しかし、迂闊にお金を下ろして財布に入れておいてはいけません。というか、カード派ではなくて、現金派の私は、財布にお金を入れておくと、つい、その分、使ってしまいそうになります。気を付けないといけません。こんな私ですからカードなんか持った日には、「財布の中にカードがある」ってだけで散財しかねません。要注意です。

互いに相手を撮ってみたのだけど、うまくないですね。全体のサイズはRDC-7の方がちょっと小さいです。

とは言え、今使ってるDC-2Eを買ったのは、1997年ですから、もう3年前になります。この3年の内に、時代はメガピクセルの領域を超えて、随分進歩を遂げてるらしいけど、ま、まだまだ使えるしね。と電池ボックスのフタのフックが折れて吹っ飛んでしまって、路上に乾電池発射!!みたくなってるのを、テープで押さえながら使っていたのでした。(電池フタ押さえのテープが痛々しい)

今度のRDC-7は専用のリチウムイオン電池と専用の充電器がついてます。んん、乾電池でないと、いざ電池切れって時にコンビニでも補充ってわけにはいかんなぁ。と少し思う。

しかし、基本構成はおんなじはずなのに、並べてみると、やはり、外観も洗練されてきたというか、スマートです。いや、購入当時から思ってましたが、今まで使っていたDC-2Eがずんぐりむっくりに見えてしかたがない。ゼットンの初代と2代目くらい違います(もっとも、ゼットンの場合は、初代の方がスマート。)

ゼットンというのは、「ウルトラマン」「帰ってきたウルトラマン」の各最終話に出てきた怪獣で、初代はウルトラマンを倒してしまった。主人公が最終話で負けるってのはすごいな。で、「帰ってきた」で出てきた時は、二番煎じな上にずんぐりむっくりでヘロヘロであった。なお、私は世代的には、ウルトラマンの本放送には間に合ってないはずである。

画素数で言うなら、そのDC-2Eは41万画素であるのに対して、RDC-7は、324万画素。約8倍、ま、面積でだから値半分というか、平方根に取ってみても、2.8倍位は解像度が上がってる寸法になります。しかも、なんと「サブミクロン単位でCCDを1画素分移動させて2回撮影を行い」その画像情報を情報処理して補間し、707万画素相当の解像度を出すというではないですか。(なお、手でホールドしても手振れは避けられないので、三脚などを使うのが、そのPRO-L/Hモードでは必須になるらしい。)

通常モード 光学3倍 さらにデジタル3.2倍

光学3倍ズームに、さらにデジタル3.2倍ズームで都合、9.6倍ズームが可能になっています。んん、これは路上観察でちょっと遠目の物件を撮るにはいいかもしれません。(但し、デジタルズームは640x480のVGAモードに限られる。掲載の画像は縮小してるので、ほんとはもすこし、大きいです。)とりあえず、適当な被写体のない私は、多摩川河川敷に出掛けて、向こう岸に見えるマンションを撮るのでした。んん、なんか新聞の全一面広告の通販で出てくるズームレンズの広告みたいでなんだ。(いや、こういう時は、東京タワーとか、横浜ならランドマークタワーとかを被写体にするのが、お約束な気がするが、、、って思ってたらリコーのHPのズーム機能の紹介コーナーの被写体は東京タワーでした。とほほ。)

リコーのページを見にいくと、「デジタルカメラ」ではなくて、「イメージキャプチャリングデバイス」とサブタイトルされてます。そう、スチル撮影だけでなく、動画や音声までキャプチャーできるらしい。と言っても、動画は15コマ/秒くらいでぎこちない(一般のアニメで24コマ/秒だそうだ)。音声の方も、少々、感度やノイズが気になる。気持ちに技術が追いついてないのか。それとも、とりあえずの機能なのか。ってノイジーな方が現場感があって良いって向きもあるかもしれない。

DC-2Eの時、他社品と比べて、接写に強いのが気に入っていたのだけど、無理矢理やってたっていうか、やはりレンズの収差(画面の端に行くと、画像が丸く歪む現象)が気になった。今時は各社マクロモードを備えていてこのRDC-7も接写のためには通常の撮影モードとは別にマクロモードがある。確かに、画像の歪みはずいぶん減ってるようだ。(画像はフラッシュなしのスローシャッターモード。被写体はRDC-7の箱。マクロ機能というより、ホワイトバランスで、RDC-7の方が後継機種なだけはあるっていう説もある。)

DC-2E接写 RDC-7マクロモード

「マクロ」だ「マクロ」。その昔、カメラ好きな知り合いが一眼レフのごついカメラを持っていて、「接写の時にはマクロレンズを使うんだ」と、ばかりにレンズ交換されてファインダーから覗いたそれは、なんか、不思議な距離感があった気がする。ごっついカメラを構えて、ちっちゃい被写体に迫る。妙な感じだ。とにかく「マクロ」って単語に対して不必要に畏敬の念を抱いてしまったのである。

なお、当時、わが家に有ったのは、ハーフサイズで枚数が2倍に取れる貧乏くさいコンパクトカメラなわけで、0.9mまでしか寄れなくて、接写なんか出来ないから、焼き増しの時に、4つ切りなんかの大きさに焼いてもらって、それを普通のサイズに切り出して、無理矢理マクロを実現したものであった。画素の荒れやピンボケが強調されて何だったが、自己満足してたもんだ(んんん、遠い目)。

で、さて、私の路上観察のネタの写真は、320×240pixelsなわけで、適切な距離にまで近づいて写真が取れるなら、必要な画素数は、掛け算してみると、まぁ8万画素もあれば用は足りるわけで、メガピクセルはかなりのオーバースペックな気がするけど、マクロとズームの品質が上がってるのは良いかもしれんなぁ。あ、フラッシュもついたことだし、夜の散歩に出掛けるか。ますます、怪しい人になりかねないが。

サービスでパソコン接続キットも、もらったのだけど、いかんせん、未だに、辛うじてMMXなペンティアム150MHz(もう1GHzだPen4だとか言ってる時代なのに)でUSBポートなんてないマシンを使ってるもんだから、いまいち活用できず。シリアルポートはISDN用のTAと繋ぐのに塞がってるし。画面はSVGAな800×600だし。OSもWin95だし、Pen150MHzじゃWinMeになるのも憚れる。これはパソコンも新調しろってことか?

---MURAKAMI-TAKESHI-IN-THOSE-DAYS------------------------------------
当時の本 『私とハルマゲドン』竹熊健太郎(ちくま文庫、780円+税)オタクとオウムについて語っていると、自分を語っている。オタク文化論であり、竹熊氏の個人史でもある。
当時の世 20世紀最後の?セールはもういいです。
当時の私 なんだか世界がつかめないので、買い物をして現実を感じてみる。

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さて、買って3ヵ月の所で、突然、再生時は画面が写るのに、撮影時に画面が写らない現象発生。おまけに液晶部を反転させて倒したら、画面が反転する仕様のはずなのだけど、それも効かない。あう。ってことで、3/11に購入店に持っていたら、「保証書があっても、購入日が特定できないので、有償修理になります。」とのこと。しまった。保証書に判子押してもらうタイプでなくて、レシートも一緒に保管しとかなきゃならないやつだった。「だってさぁ、去年の6月発表の機種だよぉ。絶対一年以内じゃん」と言っても、前金として3000円お預かりとなった。え、前金とるの?ってことは、修理代はもっと掛かるの?と聞くと「ご予算がおありでしたら、おっしゃっていただければ、その予算内でできる修理を依頼します。」とのこと。ええいままよ。と思いつつ、すぐ隣の棚に、後継機種が6万円で売ってるから、それを越えたら寒いなぁ。と思った。

で、およそ1ヵ月、待っていたら、ついに返ってきた。部品交換および調整。無償適用になったので、前金3000円は返ってきた。ああ良かった。しかし、1ヵ月は長いなぁ。と、取説を読んでみると、保証期間後の適用だけど、「代替機貸出の上、修理」ってのがリコーに直接申し込めば、あったらしい。今度壊れたらそうしよう。

ちなみに、今回は、いろんな伝票が添付されて返ってきたので、その日付を見ると、
3/11 私が購入店に持ち込み。 −> 3/13 取次業者受付 −> 3/15 リコー受付 現象確認 修理 −> 3/30 リコー修理伝票発行 −> 4/2 取次業者完了通知発行 −> 4/8 購入店より納品連絡
という流れでした。直接持ち込めば、10日くらい短縮できたのかなぁ。