(む}Tightrope

Date: Mon, 09 Oct 2001

はたして、私はブルーカラーというかホワイトカラーというか、一時期、山根一眞氏の唱えられたメタルカラーなのか。さっぱり分からないような気がするわけです。ま、書類にしても図面にしても白紙に書くわけだから、ホワイトカラーだよなって気がしないでもないです。ホワイトカラーな人の方が、どっちかいうとお洒落さんなので、カラフルです。だったら、私は違います。もう、ワイシャツという単語はクリーニング業界でしか使わないのかもしれません。駄洒落で勘違いしてはいけませんが、この時のカラーというのは、色のことではなくて、襟のことです。

『悲しきネクタイ』ってのは植木不等式さんの著作のタイトルです。なにげに私も持ってます。でも、どこかにしまってしまってあってでてきません。この本のタイトルは、レヴィ・ストロースの『悲しき熱帯』のもじりなんですが、ストロースさんの本は私はもってません。「もじる」って「文字る」?「ねじる」「よじる」

私は、この人のペンネーム(って思ってますが、まさか本名?)を、見るたびに、藤原不比等という歴史上の人物を思い浮かべます。いや、まぁ、藤原氏の隆盛の礎を築いたえらい人らしいのだけど、万葉仮名の時代の人なので、当て字なのかなぁ。「不比等」だなんて、なんか、「≠:=」って感じです。って1300年の時を経た余計なお世話ですね。

たぶん、不等式さんの、お名前は、植木等さんに由来するのでしょう。およびでない。っと。およびでないっていう状況がお呼びなんですね。これが。こりゃまた失礼いたしました。

さて、カジュアルな服装での勤務が日常と化している私であります。っていうか、あの、スーツ姿ってのがいまいち、これ、正装か?という気がしてならないのであります。あのネクタイという奴、どうみても、邪魔なのです。

肩口に端折ったり、ワイシャツの途中に差し込んでみたり、正装してる人も、その扱いに苦慮してる様子が伺えます。謎です。さらに、アルコールが入ると、そのネクタイを頭に鉢巻きのように巻く人がいます。さらに、なぞです。ネクタイの運用方法は、これでいいのでしょうか。

私自身、このツチノコだか、プラナリアだかみたいなネクタイの処置に困ります。いわゆるタイピンというやつを導入しないと、この裏で暴れる細い方のやつのやり場はないのでしょうか。なんだか、こやつが、私には、二枚舌か、ぐったりしたちんこのように思えてならないのです。

世間一般には正装なのかもしれんなぁ。と、出張の時には、申し訳程度にスーツ姿になるのですが、どうも、この、出来の悪いコスプレのような気がして、仕方がないのです。

さらに、このツチノコ状の布は、結ぶ時に、首にまとわりつくのです。つまり、私の首を締めるのです。いや、別に、私は拘束恐怖症ではないし、緊縛愛好家の人でもないのですが。たしかに、腕時計はしません。でも、これは、わたし的には、世の中どこにでも時計はあるし、俺に一分一秒を争うような仕事をさせてはいけないというという感を持っています。時を刻まれると、身を切られる思いがするのです。

ネクタイを首に巻くと、なんだか、なにか、紐付きのペット気分になるわけです。飼い主はだれなんでしょうか。

「ねくたい」なんだか「ねむたい」に良く似ています。秘められた欲は果してなんなんでしょうか。ぼくはネクタイが苦手です。

---MURAKAMI-TAKESHI-IN-THOSE-DAYS------------------------------------
当時の本 『ゲーテさんこんばんは』池内紀(集英社,1900円+税)ゲーテさんって、えらい人だけど、へんな人だねぇ。今際の際の「もっと光を」って言葉は、「暗いから、窓あけてくれん?」というような意味だったのではないか。哲学者は日常会話まで仰々しいわけでもなかろう。
当時の世 アメリカがアフガンに対してテロ報復攻撃開始。
当時の私 三連休なしで働いた。ま、休みだからと言って、特になにか予定があるわけではない私だが。布団に横になると幸せ。

目次へ戻る

笑顔でいるための作戦

  • 深夜残業は控える。
  • ちゃんと食べる。
  • ちゃんと寝る。
  • ストレス多いけど、深酒しない。
  • 忙しいけど、ネタ考える。
  • カラ元気を張る。