(む}Mission Impossible

Date: Mon, 10 Dec 2001
さて、この頃、ネタがくたびれててごめんね。な、Mucci Texi です。

「幸せってなんだっけ?」なんて思いつつ、幸せって字と、辛いって字はなんとなく似てるなぁ。なんて思う。ワープロを使う今日この頃では、こういう誤字はでないのだけど(そのかわり、同音異義語の誤変換は頻発するのだけど)、少なくとも、幸せも、辛さもわからず、ワープロも知らなかった手書きの私は一回と言わず、書きまちがえた記憶がある。念のために書く。「辛い」は「からい」ではなく「つらい」と読むこと。 そういや、私が始めて使ったワープロは、なにやらグリコ・森永事件の怪人21面相が使ったと言われる機種とおんなじだった気がするが、当時、警察のローラー作戦の手が、ぼくのところまで来たら、どうしようと、勝手にドキドキしていたのを思い出した。そのワープロは「ひがし」と入れて変換すると、「非餓死」と出てくるシュールな感覚の持ち主であった。

「しんどいなぁ。」なんて思いつつ、思ってるだけでなく口にしてみたり、ふーーーっとため息ついてみたりする。出勤してる日も、休んでる日も、おなじく生きてるのには違いないのに、どうして、しんどさが違うのだろう。お金を払って楽しいことする人もいるくらいだから、お金をもらうからしんどいこともするのだろうか。なにもしないと、もらいも、払いもしないのだけど、楽は楽。ボーッと脱力しながら散歩する。別に映画を見にいかなくても、ま、さほどドラマチックでもないし、クライマックスがあるわけではないけど、世間はそれなりに動いていて、見ていて楽しい。

んん、でも、事件の当事者なんかになると大変かもしれんなぁ。傍観者でいるから、無責任な観客だか、いい加減な解説者のようになれるのかもしらん。

この頃、なんだか「できません」ばかり言ってるような気がする。なんだか、駄目な人になっちゃった気がする。でもまぁ、引き受けるかどうかの時に「できません」と言う方が、引き受けておいて、時間が経ってから、「やっぱり、できませんでした」なんてい言うよりはるかにいいかとも、思う。「やっぱり」って言うってことは、あんた「できないかも?」と思いながら引き受けたんかい!みたいな。

私にはいまいち、生活の感覚が不足している。「仕事のあとや、オフの日はどうやって過ごしてますか?」という問いに対して、「あれれ?」と思った。ふつうの日は、仕事から帰ったら、コンビニ寄って、ビール飲んで、ネットをちらちら散歩して、寝る。アフター5でなくてアフター10である。やすみの日は、現実を散歩して、本屋やビデオ屋やコンビニ寄って、ビール飲みながらビデオちらちら見つつ、ネットもちらちら散歩しつつ、寝る。

なにやらボーナスの支給日が近いとかで、先日、課長と成果評価の面接をした。その席で、なんか、前回のボーナスをいくらもらったかという話になって、「んん、ボーナス払いの買い物があるわけじゃないし、この頃は、支給明細書も電子配付になっちゃって、なんか知らない間に口座の残高増えてるやみたいな感じなんで、よく知らないっす。」と言ったら、「だめだよぉ。給料や賞与の額で、評価結果が出されてるんだから、ちゃんとそういう意識持たないと。」と言われた。

と言われつつ、そうか景気回復策として、ボーナスを現金の束にして渡すってのはどうだろう。100万円で1cmくらいの厚みになるよ。たぶん。と思う。それをわざわざ銀行や郵便局に預けるつもりで出掛けても、なんだか財布に大金入ってたら、つい大きな買い物したくなるんじゃないか?あ、俺と違って、みんなカードで買い物するから、現金持ってて購買意欲が沸くってこと、ないかもしれんね。

職場の同僚や先輩で「人間、なかなか倒れないよ」「命取られるわけでなし」という表現を使う方がけっこういらっしゃるのだけれど、いざ倒れると治療に金かかるよ。それに見合った代価もらって倒れそうな働きしてるのかなぁ。(なお、予測の通り、人間なかなか倒れないのならば、もしも倒れてしまったらどうしようという心配は、余計な心配ということになる。)私の余命がいくらかさっぱり分からないけれど、時が刻まれている限り、命の薄皮を売って生きているわけで、命が微妙に取られているとも、言える。(保険屋さんの資料によると、30歳の人が60歳まで生きられるのは10人に9人なんだそうだ。つまり、保険料払い込みを完了できる人が、9割で、死亡保険金を慌てて払わないといけなくなるのは、1割だってことか。)ま、いきなり命全部よこせと言われたら、退職金+身代金+慰謝料上乗せでもらう必要があるな。ま、本人には必要ないか。はて?葬式抜きでひと一人死んだ時にかかるコストはいくらですか?せめてそれくらいは残したいなぁ。なんて思う。

なので、私は、かさぶたになって治る程度の命の切り売りをしている。どうして、かさぶたは、はがしたくなるのだろうか。

なお、このメールは自動的には消滅しない。

---MURAKAMI-TAKESHI-IN-THOSE-DAYS------------------------------------
当時の本 『俺の偉人達』三代目魚武濱田成夫(ぴあ,1500円税別)「俺」を語る詩人と、13人の漫画家との熱い対談集
当時の世 気づくと、昼間の太陽が随分と低い。いや、別に地軸がずれて太陽が低くなったわけではないだろう。冬なのだ。
当時の私 あいかわらず、Badtrans付きメールが連日1,2通届いてます。みなさま、セキュリティ対策にご注意ください。

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