(む}ISDN is Ittai Sate Donika Naranka

Date: Mon, 26 Nov 2001

さて、あともうちょっとだから、あともうちょっとだからと言い続けて、そろそろ2か月くらいになりますが、お蔭様で多忙であります。

疲れて帰ると、実家から留守電が入っていた。父からである。「なんか、お母さんが電話したらしいんやけど、『私がかけても、折り返しでかけ返してくれへん』って拗ねてるみたい。電話したげて、別に用事はないんやけど。」おいおい、お母さんの留守電なんか受けてないっちゅうねん。

翌日、電話をかける。「もしもし、お母さん?どこに電話かけたんよ。俺んち留守電入ってないで。」「え?どこか違うとこかけたんやろか。大丈夫、心配せんでも、伝言に余計なこと言ってないから。」いや、別に、なにも私は心配してない。「眼鏡かけんとボタン押したから、間違ってかけたのかもしれんわ。」視力の問題ではないと思う。

私の留守電のメッセ−ジは、オリジナルなものではなく、工場出荷時設定(ある意味これがオリジナルだよね。自分専用はオリジナルってよりスペシャルだと思う。)の機械的かつ事務的な女性の声が流れる設定である。購入当初は、すこしは凝ったメッセージにしようかとも思ったのであるが、なにせ、私の電話が人の声を受けることは極めて稀なので、凝っても仕方がないという結論に達したのである。ぶっきらぼうで不機嫌そうで、ましてや録音したら、本人が聞いても変だと思う声(概して、本人が感じる声と、他人が認識する声は頭蓋骨の振動が加わらないので違うものらしいですが)で応答するより、良かろうということにしたのである。

以前、留守電に、とある病院からメッセージが入っていた。「もしもし、○○さんのお宅ですよね?」留守電に質問すんなよ。「せっかく自宅療養中のところ申し訳ないのですけど、××の数値が何々と、、、、」と延々と、病状の説明が続いたことがある。○○さんの身が案じられるが、一瞬案じてみたけど、知ったこっちゃない。

さて、話は実家との会話に戻る。前に書いた気がするが、私の実家は牛乳屋である。なので業務用の大きな冷蔵庫がある。その冷蔵庫のコンプレッサーが作動すると、一般家庭では想定していない電磁波ノイズが発生する。すると、実家のコードレスホンにノイズが乗るのである。「もしもし、聞こえてる?なんか冷蔵庫動きだしたから、電波の具合が悪いみたいなんよ。」「こら、四畳半の狭い部屋でわざわざコードレスの子機で電話すんなよぉ。」「だって遠いんやもん。」遠いって、2、3歩の距離である。

「今度な、うちの電話、デジタルになってんで。」だが、よく聞いてみると、『本物のプッシュホン』になったという意味らしい。よく電話機はプッシュボタンだが、結局、「トゥルルルルル」とパルス発信する、『なんちゃってプッシュホン』があるが、それが晴れて本物のプッシュ回線になったらしい。

「でな、相手にかかるの速いねん。」さすが、CDを見ると「なんかキラキラしてキレイやなぁ」という人である。たぶん、DVDを見たら、「金色やん。上等やんか」と言うに違いない。いや、きっと、まだDVDというものの存在も知らないはずだ。自分ではビデオの録画設定もしないのだから。

もっとも私自身も会社の寮を出て、自分で契約した(なんか寮の電話は借り上げ回線だかなんだかで、当時、ISDNを引けなかったのである。)時には繋がるまで速いなぁ。って感心したくちだけどね。で、どっちかいうとテキスト系なので、未だフレッツISDNです。遅い分安くしてくれNTTさん。

で、なにやら売り込みの人に、『デジタル回線は導入から9年経って、随分とお安くなってるのでどうですか。FAXと電話と二回線引けますよ。』と勧められてるらしい。ま、ネット重視ならいまさらISDNに手を出す必要ないけど、仕事で使うならそうかもしれんなぁと思う。「今度帰って来たら、パソコン教えてや。お父さん、『お前が聞いとけ』言うから業者さんに聞いたんやけど、よう分からんねん。」お前も聞けよ!お父さん。たぶん、メールやらウェブやら使うのにプロバイダー契約がいるってのは分からんだろうなぁ。たぶん、業務用で売り込まれたならフレッツでなくて、ふつうのINSネットだろうなぁ。100円くらいしか、回線使用料違わないのだがなぁ。(回線使用料は等しくかかるんだろうね)あ、フレッツだとフレッツ利用料金が3000円くらい余分か。ま、いいか。

眼鏡かけて、さらに目を細めて、キートップの小さな印字の文字を見て、人指し指打法な人とメールやりとりするようになったりするのだろうか。ブラインドタッチするだけで、「あんた、すごいキー打つの速いなぁ」なんて言われる始末。

でもね。電子メールは留守電と同じで、相手の目に触れるまでにいくらかタイムラグがあるものだ。っていう認識がない人、IT時代で仕事でEメール使っている人でも、多いね。すぐ見てくれてると思ってる。(俺だって、自分のネタを発行したらみんな見てくれてると思ってたりする)。実際はサーバーが抱えてて本人に届いてなかったり、エラーメールは帰ってこないけど、まったくお門違いの人に届いてたりして。ま、うちの親はIT時代と別の時間軸を生きてるので、それはそれでいいのだけど。

---MURAKAMI-TAKESHI-IN-THOSE-DAYS------------------------------------
当時の本 『あなたの身近な「困った人たち」の精神分析』小此木啓吾(新潮社OH!文庫,619円税別)もっとも身近でもっとも困った人は俺なんだけどね。
当時の世 世間は私とは連動しない。連動しなくてもいいけど、悪影響は御免蒙る。
当時の私 忙しくなりそうな時は、本やCD,DVDをまとめて買う傾向のある私。あ、忙しくなりそうじゃなくて、忙しいんだった。

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ちなみに、ISDNってのは、Integrated Services Digital Networkの略らしい。