Irritated hedgehogs

電車に乗っていると、「長いイスは７人がけ、短いイスは３人がけ、、、」などと車内アナウンスが流れる。車両の種類によっては、なんだか、人数分にシートが凸凹してたり、仕切りの手すりがついていたりする。

ぼくは余程ガラガラでなければ、通勤電車のイスには座らない。通勤時間が短いからかもしれないけれど。満員電車の苦手な人が、どうして、窮屈そうに座席に座れるのか。ぼくには、よくわからない。ま、乗車率１００％を越えた混雑よりは、イスに座れている方がいいのはわかる。

駅のエスカレーターの乗り口あたりに、貼り紙がしてある。

お歩きになる方のために、右側をおあけください。

たぶん、関西だと左側がお歩きになる方のエリアだ。なんで違うのかはしらない。お急ぎならば階段を駆け上がればいいのに。そんな一刻を争う時に、エスカレーターで駆け上がるわけにも行くまい。あくまで、「お歩きになる方」であって、「駆け上がる方」ではない。みんながみんな、お急ぎの方のペースでお歩きになるわけではない。そんなところで苛立っている人を見ると、変だなぁ。と思う。

「おっとり」していると言うと、なんだかのんびりしているようだけど、「おっとり刀で、」というのは、押し取り刀から来ているらしく、取り急ぎの様子であって、ちっとものんびりしていないのだそうだ。そういえば、と、改めて考えてみると、「とりあえず」というと、なんだか、なぁなぁな、いい加減な感じがするけれど、「取る物も取り合えず」だから、かなりお急ぎな気がしないでもない。「いい加減」は「良い加減」にならないか。そう、今の私はおっとりしてるが、おっとり刀で、とりあえず、やっつけていい加減なことをしてるのであるが、良い加減か自信がないので、いらついている（全然、おっとりしてないやん）。

お急ぎな方は、ふつう、普通に乗らず、急行に乗る。普通は普通、各停と呼ばれるらしい。たぶん、駆け足で急行に乗る体力があるなら、もう少し早めに家を出て、各駅停車で行けばいいのに。と思う。

駅のホームで電車を待つとき、「降りる時、この場所が一番出口に近いんだ。」と自分のホームポジションにこだわる方がたまにいるが、実は、乗車駅で歩くか、下車駅で歩くかの違いで、歩く距離は同じである。そのあと、乗換なんかがあって、待ち合わせが微妙でダッシュしなければならないならまだしも、概して、出口近傍の車両は混雑しやすい。

電車の窓から外を眺めていると、小さい男の子が、ウキャウキャ言っている。なんか知らんが、電車に笑顔で手をふっている。どうして、男の子は電車が好きなんだろう。そういう風に刷り込まれてるのだろうか。時折、駅や線路のわきで電車を撮影している大きな男の子もいる。電車が走るより前の時代の男の子はなにが好きだったのだろう。

どうして端っこが好きな人が多いのだろう。いや、ほんとうに多いかどうかは、ちゃんと調査してないので分からないのだけど、３人掛けの座席で、端っこの人が下車すると、真ん中の人が、よっこいしょと端っこに座席をうつす光景によく出会う。ま、やじろべえは両端に重りがあるから釣り合うのだけれど。端っこの部屋は家賃が高かったりする。しかし、目の前にぽっかり開いた空席は、今、端にスライドした人がさっきまで座っていたわけで、残留思念は残ってなかろうが、、、

まだ温かい。ホシはそんなに遠くに行ってないぞ。すぐ隣だって。

人はそれぞれ自分の領域を持っているという。ハリネズミのおしくらまんじゅう。押されて泣くなって言われても、ハリ刺さってるって、痛いがな。

---MURAKAMI-TAKESHI-IN-THOSE-DAYS------------------------------------
当時の本　『化粧せずには生きられない人間の歴史」石田かおり（講談社現代新書,660円税別）広義には、散髪したり、髭を剃ったりするのも化粧のうちに入るらしい。よく、女性の方が自然に近いという言い回しをする男性の方がいるが、ある意味、手を入れている手数から言って、女性の方が、自然から遠いともいえる。あるいは、素が自然に近いために手数が増えるのか。
当時の世　金曜日、『太陽にほえろ』見てたら、いきなり画面が切り替わって女子アナさんが「原稿がないのよぉ」と叫んでいた。なにやら、皇太子妃雅子さまが出産のために入院されたとかで臨時ニュースであったらしい。近頃天気がよくて、月がきれいだ。狼男じゃないけど、月にほえる。どうやら無事、女の子産まれたそうで、よかったね。
当時の私　ふだん、めったに読者さんからメールをいただかない私であるが、ここ５日くらい、連日、１，２通頂いている。タイトルは「Re:」差出人は普通のアドレスの前にアンダーバー「_」がついている。Badtransとかいうコンピュウータワームの仕業である。みなさま、セキュリティ対策にご注意ください。

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