(む}Fascinate fashion fascism

Date: Mon, 19 Nov 2001

土日も出勤してみたけれど、会社の端末がなんか故障してて、ろくに仕事にならんかったので、おうちに帰ってすこし時間のできた私です。

微妙なニュアンスが、ひそかなブームとなって、私の中で大きな存在となっています。ニュアンスはそもそも微妙なもので、ブームは大きくなくては流行してはいないわけで、私の中で大きくても表現できないと、何を言ってるのかさっぱりわからんんわけで、その辺り「俺的に、微妙」って言われてもなぁ。。。

ふと意識してしまうとずいぶん太陽が低くて、たそがれてしまいそうになる。「たそがれ」は夕方か、朝は「かわたれ」だったか、たしか古文の授業で習った気がする。「誰ぞ彼」「彼は誰」。霞と霧はどっちかがどっちで春と秋ではなかったか。

町を歩くと、バーバリーチェックな人が多い気がする。以前に流行ってたような記憶があるが、流行りでなくて定着してしまったのだろうか。冬になって、コートやマフラーで重装備なのに、やはり高校生の女の子の制服のスカートは短く、足はルーズソックスである。いわゆるマストアイテムなんだろうなぁ。なんて思う。

グレンチェックやフィッシュボーンな模様のジャケットを着てる人が、電車の中で目の前に立ってたりすると、電車の揺れのせいか、自分の目の乱視がひどいのか、それとも単に疲れてるのか、クラクラと目眩がする。

朝寝、朝酒、朝湯をすると、庄助さんみたくなるらしい。はて?彼がつぶした「しんじょ」って「身上」?近頃、朝寝坊がちであるが、ぐっすり寝るのは体にいいことだ。身上をつぶさないように無理に早起きしたって、三文の徳があるかどうか。あ、「得」でなくて「徳」だったか。二束三文では話にならん。身上つぶす前に、身体を壊してしまうかもしれん。

朝湯はしなくても、朝シャン(ひょっとして死語?)する人はたくさんいるに違いない。シャンプー使わなくても、シャワーは浴びるって人もいるだろう。ま、たしかに湯船にゆったりつかるってのは、なんだか、贅沢な気がする。贅沢につかった風呂の残り湯を洗濯に回しちゃうのは、なんだか貧乏くさくなって贅沢感が損なわれる。湯船に湯を張るよりは、シャワーの方が水道、ガス代が安く済みそうではあるが、さらに節約しようと冷たい水のシャワーにするのは、夏はともかく、冬は控えた方がよい。やはりこれも身上の前に身体を壊す。

私は大酒飲みらしい。本人は普通に飲んでるつもりであるが、そう言われる。その大酒飲みの私も、朝酒というのはやらない。でも、なんかそれも、こう、贅沢な気がする。たぶん、気付けに一杯って感じじゃなくて、酔うくらいに飲むのだろうなぁ。その日、一日、仕事にならないのだろうなぁ。で、朝だけで済まないだろから、一日中飲んでんだろうなぁ。吐いても飲むんだろうなぁ。ちなみに幼少の頃の私は吐いても吐いても牛乳を飲んでたそうだ。

この頃は、分煙化が浸透しているので、多くの事務所や会議室、もしくは町の中でも喫煙席、喫煙所でしか煙草は吸えなくなっている。たばこ飲みな方は肩身が狭いかもしれない。さて、休憩というと喫煙室でもうもうとした煙の中に入っていく人々を見ると、なんだか女の子のトイレ友達みたいだなぁ。と思う。「喫煙室で相談してきたんだけど」と言われると、たばこを吸わない私は相談には乗れないのかもしれんなぁ、と思う。酒飲みでない人が「飲みニケーション」に参加できないと言うようなもんかもしれん。もっとも私は酒の席でもあんまりコミュニケーションが取れてない気がする。

たばこ飲みな人が「煙草やめよっかなぁ。」と言いながらニコレットの広告を見つつ、さて一服と、紫煙を吐いている。酒飲みの私は、酒控えようかなと思うことはあるが、やめようかと思ったことはない。あ、開き直りやがった。酒飲んで仕事してみるか。少しは優柔不断でなくて迷いがなくなるかもしれない。ってそれは迷わないのでなくて、細かいとこを気にしなくなり、失敗しても覚えてないってだけだと思うのだが、、、、あ、そうか判断が早くて有能な人って、たぶん仕事に酔ってるのだ。

働クト、働クト、我ガ暮ラシ、楽デアラズ。いや、ちっとも暮らしに困ってないわけで、ってか困るような暮らしがないわけで。楽でなくても楽しくやれんものか。と思う。苦労は買ってでもしろ、などと言うけれど、その苦労を買うための資金をどこで稼いでくるのだろうか。

---MURAKAMI-TAKESHI-IN-THOSE-DAYS------------------------------------
当時の本 『ふつうのファッション』太田垣晴子(メディアファクトリー,1000円+税)セイコさんが町をぶらぶら散歩しつつ路上観察して集めた、街のどこかのふつうのファッションのスケッチ
当時の世 飛行機は飛ぶから落ちる。ラマダンって昼間だけ食べないんだっけか。
当時の私 しんどいっす。
上を向〜いて あ〜るこ〜〜ぅ ながれぼ〜しが見〜えるよ〜〜に。重いです〜ふ〜ゆの日〜 ひと〜りぼ〜っちの夜〜
なんちて

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バーバリーチェック Barberry check…バーバリーのホームページを見てみると、なんだか1924年から使ってるだの、弁護士が抗議しますだの書いてるので引用はなしね。みんな分かるよね。traditionalだと言ってるみたいだから、最近の流行と言われると嫌なのかもしれんね。
グレンチェック Glen check…大格子と小格子を交互に配したような、チェックの一種である。グレナカート・プレード(Glenurquhart plaid)というのが正確な呼び名で、語源は、スコットランドのグレナカート家の柄という説と、やはりスコットランドのアーカートという地の谷間(グレン)で初めて織られたことからきているという二説がある。

元イギリス国王のウインザー公が好んだことから”ウインザー格子”あるいは、その皇太子時代の称号をとって”プリンス・オブ・ウエールズ格子”とよばれることもある。四季を通じて愛好されるクラシックな柄。
ヘリンボーン Herringbone…杉綾のこと。語源は鰊(にしん)の骨という意味で、その形に似ていることからこの名がある。主として織りとして使われ、杉綾や模様に織ったものをヘリンボーン・コート地などという。このほかフィッシュボーン(fishbone)、アローヘッド(arrowhead)、フェザー(feather)ともよばれ、さらに綾の方向が上下していることからアップ・アンド・ダウン(up and down)ともいう。 毎度おなじみ、服飾関連は「実用服飾用語辞典」山口好文編、文化出版局によってます。