Anything else?Date: Mon, 30 Jul 2001
この所、おなじ職場のU山さんと、「そんなこと言ったら、、、」と言うのを禁句にするというのが、密かなブームである。なお、ブームというのは公に、流行ってなんぼなので、実は、密かではブームでもなんでもないのである。ま、マイブームなんていう言葉もあるくらいだから、いいか。 「そんなこと言ったら」なんて言ったら、、、 「そんなこと言ったら」のあとが、「身も蓋もない」とか、「話がまとまらない」とか「収拾がつかない」「きりがない」ならまだ分かるのだが、いや、まだ分かるが、話が発散する方向に行ってしまうので困る。 不完全で利己主義な私たちは「そんなこと言ったら、○○だって」と、自分の不完全を棚にあげて、人の欠点まであげつらおうとする傾向があるのである。客観的に言って、欠点であるなら、早めにアラートっていうか警告を上げるのは有効な手段であるが、先方は、それはそれで、うまく行っていたのだ。それを指摘して、寝た子を起こすな。みたいな感じになる。しかも、その寝た子は、自分の担当していた仕事だったりして、自爆なんである。 無責任な私は、もう十年ばかり、選挙権を放棄しつづけている。なんとなく、現状肯定の傾向があるので、「改革、改革」と言われてもなんか、ピンとこない。だからと言って「改革されては困る」と反対派に投票するつもりもない。 ポストには共産党のビラ、留守電には、労組の人から社民党を応援するようなメッセージが入っていたが、あんまり興味ない。 で、この頃、気になる言葉。 「ちょっと」、果して、彼らがいじった要件が、どれほどのインパクトを与えるのか、「ちょっと、この辺り変えたんで」「ちょっと、そのところは、」「ちょっと、なんていうか、その」ちっとも、ちょっとではない。 「一応」、何にしても、「一応、、」で説明を始められると、なんだか、「それは、暫定策なんですか?」と聞きたくなる。「とりあえず」に近いものがあるが、どちらかいうと、「とりあえず」の方が意識的に、暫定策という風に聞こえる。「とりあえず、ビール」全国的に「とりあえず」が「ビール」であるなら、突き出しってか、お通しで、ビールが出てきてもいいじゃないか。「何本にしましょう」「んんん、2本くらい」果たして「くらい」は、どのくらいなのだろうか。どうせ、あとで追加オーダーするのだ。「とりあえずビール」というのは、もしや別のブランドで味も違うのだろうか。 さらに気になるのが「とか」。この頃、トカちゃんが増殖しているように思う。「○○の問題とか、ありますし」などと言われると、何、○○以外にも君は問題を知っているのに隠蔽しているのか?と思う。 「○○とかの場合だと、、」なんて言われると、○○以外にも対象が増えてしまいそうなのだけど、よくよく聞くと、○○限定の場合が多い。 「で、この件ですけど、○○とか、わかりますか?」私は問題の解決のためにできうる限りの情報は提供したい。しかし、あなたの質問の○○とか。の、「とか」以降の付随する必要条件はなんなのだ。先日は、どうみても100円ショップレベルな景品をもらうのに、住所・氏名・電話番号・年齢・性別まで書かされて腹立たしかった。私の個人情報は100円以下なのだろうか。 これは、かつては「等々」とか(あ、「とか」使ってる。でも、これは、正しい使い方だと思う)「...,etc」って表現でぼやかされたところなのではないか。「ところ」も相当怪しいが。「諸事情により」とか、「万障お繰り合わせの上」とか、「その辺、いろいろあるんで」みたいなもんか。ああ、「とか」が増殖している。いや、複数例を併記する場合はよいのだ。 トカちゃんは、ただ一つの事象に対しても「とか」を使う。もったいぶってるのか、奥ゆかしいのか、まだ見えぬ失敗の種を心配する心配性なのか、まだ見えぬ成功の芽を期待する楽観主義なのか。単数なのに、複数形。トカちゃんは、増殖している。
---MURAKAMI-TAKESHI-IN-THOSE-DAYS------------------------------------ |