(む}Black cats

Date: Mon, 27 Jan 2003

日曜日は、何だか、目の前を3回、黒猫に横切られたMucciです。果して、私に通常の3倍で迫る不幸が、赤い色をしているかは謎です。そう、クロネコと言っても、ヤマト運輸ではありません。そういえば、以前、佐川急便のキャラの飛脚のお尻を触ったら、願いがかなうというような都市伝説が流行ったような気がしますが、当時、無事にお尻にタッチ出来た人々は、今頃、幸せなんでしょうか。ま、私には関係ありませんな。

そういや、私の目の前を横切った黒猫さんの一匹は、事故にあったのか、怪我をしたのか、後ろ足を片足浮かせて、三本足で歩いてました。私にはこれから不幸が訪れる予定ですが、彼だか彼女だかは、すでに不幸に見舞われたようです。黒猫の前に黒猫が横切ったのでしょうか。いや、たぶん、彼だか彼女だかが、車の前を横切ったのでしょう。

というわけで、外に出掛けるのは危険なのではないかと、部屋に籠もる私であります。籠城用の兵糧として、ビールを買ってきたのは言うまでもありません。

お城などで、曲者が侵入した時の防犯用として、鶯張りとかいう仕掛けがあると聞いたことがあります。抜き足差し足で忍び込んでも、床下に、西川のりおが仕掛けてあって、「ホーホケキョ」というわけではないに違いありません。私は単に床板が古くてきしんでただけではないか。と、にらんでます。

私の部屋は、偽フローリングのシート仕様なので、そのような手の込んだ防犯設備は設置できません。ですが、散らかされて、けもの道のようになった床の、そこかしこに散りばめられたビールの空き缶が、けもの道を外れて通ろうとすると、ガラン、ガランとけたたましい音を鳴らす仕組みになっております。ま、ここまで侵入されては、すでに手遅れですが。主である私もしばしば、不覚を取って、真夜中にやかましい音を立てることがあります。ご近所様失敬。

一時期、『捨てる技術』なる書籍がブームになったようで、私も実は買ってしまったのですが、考えてみると、技術以前に、捨てるべきゴミも捨てられていないのでした。主である私も遭難しそうになっていたので籠城ついでに、部屋の掃除をしたら、ゴミ袋二つ分は軽く出てきました。それでも、なお、まだ、ゴミはあるのです。さらに「技術」とやらを使うと、私の部屋は、ひょっとして、ゴミだけで構成されているのではないかと、自らの行いに恐怖するのでした。

んん、表には空き缶を捨てるカゴはあるけど、中身の入ってる缶を捨てるカゴはないものなぁ。仕方がないなぁ。と独りごちながら、ビールを飲みつつ、気づけばテレビでは笑点をやってました。そう、私の部屋には、依然、テレビはないので、パソコンの画面にUSBチューナー経由で映した画像と、赤外線接続のヘッドフォンからの音声です。んん、円楽師匠に誰か当てられてアップになると、山田君、後ろを歩くの控えてるのかなぁ。なんて思いつつ、DVD再生した時の始めの製作会社のロゴが流れる画面ってスキップできないの、多い気がするなぁ。なんて思います。

「酒は百薬の長」って言った人って、ちゃんと、しらふで言ったのかなぁ。なんて思います。絶対、これ毒だものなぁ。クラクラするものなぁ。控えようと思うと、かえって、今宵の最後の一杯とグラスを、いや、杯を、いや、缶を傾けてしまいます。まずいや。

---MURAKAMI-TAKESHI-IN-THOSE-DAYS------------------------------------
当時の本 『ケダモノ時代』赤瀬川原平(毎日新聞社,本体1400円(税別))漏れるのは、無意識か、本能か。それを捉えるのは、意識か、潜在意識か。路上には、いろんなものがこぼれている。
当時の世 なんかウィルスだかワームだか流行ったみたいね。ふつうに、ふつうと言うと、普通と不通を聞き違えるから各駅停車なのか。本生の懸賞で本生って妙だね。
当時の私 慢性的に疲れてる気がして、何に対しても自信なくて。でも、なんとかなるんじゃないの?なんて思ったりして。

目次へ戻る