New order one Mac, please!

マクドの店内では、ビッグマックは「マック」と呼ばれていた。
てりやきマックバーガーは「俺だってマックなんだがな」と少し、やさぐれていた。お客様の多くも彼のことを「てりやきバーガー」と呼んでいた。従業員は指導を受けて、お客様のオーダーを正式名称で復唱することになっていたが、相変わらず彼を「てりやきマックバーガー」と呼んでくれるお客様は少なかった。
しかし、私は、最近の平日のハンバーガー、チーズバーガーの安売りのために、土日のそれらが割高感が生じて、次点の彼が売上を伸ばしてるのじゃないかとにらんでいる。

彼は実はポークパティなので、あんまり100%ビーフを誇られると、疎外感を普段から感じていた。しかし、「ま、タツタなんかはトリやしな。フィレオフィッシュなんかサカナやぞ。」と、ひねくれた優越感を持ったり、「濃縮果汁還元な100%ジュースって、還元前って、何％なんやコラ。ファンタオレンジに氷は入れてるけど、オレンジジュースには入れへんのや。薄まってしまうからな」と、不平をつぶやいて辛うじて心の崩壊を防いでいた。ちなみにマクガイバーは冒険野郎であるが、あんまり関係ない。

パソコンを使う人なら「マック」と言えば、リンゴのマークのやつのことを思い浮かべるだろう。リンゴといえばバーモントで秀樹感激と思うのは少し前の人で、最近ならば、椎名さんであろう。椎名さんと聞いても、やはり誠さんだったり、恵さんだったり、桔平さんだったり、へきるさんだったりするかもしれない。桜子さん＆桂子さんは、どうしてるのだろう。

などと、とりとめのない連想ゲームな前振りは、ほどほどにして、とりとめのない本題に入らなければならない。実は、以下の本文は、私がまだ学生で、バイトでマクドにいた頃のクルーノートに勝手に連載していたネタのほぼ再録なのである。およそ６，７年前の話だと思う。元のファイルを見ると94年8月とある。

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少し昔、マクドナルドにはビッグマックポリスというキャラクターがいたはずである。

その当時のハンバーグラーはもっと悪人顔をしていて、良い子のハンバーガーを盗む大泥棒だったのだ。しかし、ハンバーグラーは、ドナルドの超能力と、ビッグマックポリスの働きにより、まるで、サザエさんで失敗を見つけられたカツオ君のように、とほほな状態で捕まって、最後は仲良くみんなでハンバーガーを食べてたような記憶がある。

最近のハンバーグラーはすっかり更生して、表情もやわらかく、みんなと仲良くなってしまった。その結果、我らがビッグマックポリスは職を失った。彼はどこぞの派出所で余生を送っているのだろうか。心はルパンに会えなくなった銭形のとっつあんであろう。

なぜ、ビッグマックポリスは更迭されてしまったのだろうか？
ビッグマックは食べにくい。ケースから出してガブリといくと、反対側からソースやらレタスやらがフニッと出てしまう。そんな頭をしているから、困ってる人を見つけても、「ビッグマックをどうぞ」とアンパンマンのように自分の頭を提供しにくかったのかもしれない。つい照れて頭を掻くと、巨大なフケのようにゴマの粒が落ちてしまう。あ、そういえば、アンパンマンにはなぜゴマがついてないんだ。

なにせ二階立ての頭である。犯人を追跡する時に大きすぎて、思い切ったアクションができなくて取り逃がしてしまって失態をやらかしたのかもしれない。そういえば、プロ野球の巨人のジャビット君もアクションするために頭がデビュー当初より小さくなっている。

プロ野球のマスコットといえば、この頃は何故かカップルで出て来る。ジャビット君にはシスタージャビットというパートナーがいるのである。球場の球拾いの人だって、ボールボーイだけでなく、ボールガール（って言うのか？）の人も居て、ベンチの横で選手にちょっかい出されている。やはり、雇用均等のためだろうか？女子選手が出るのはいつだろう。

マクドのマスコットにもその傾向がある。フライキッズはデビュー当初は男だけのグループでフライガイと呼ばれてた。いつのまにか、女の子をグループに取り込んでフライキッズとグループ名を変えてしまっている。

女の子といえば、バーディーである。彼女は本当に鳥なんだろうか？少しダイエットする必要あるんじゃないか。ＣＭの中でも、彼女は飛んでいるというより墜落するイメージが強い。おそらく、マクドナルドのＣＭ撮りの時、多くのＮＧを出してしまい、何食もハンバーガーを食べる羽目になって、あの姿になったんじゃないか？同情を禁じ得ない。

それとグリマス。やつは絶対にバーバファミリーである。バーバファミリーと言えば、バーバモジャは「お前はうちの家族じゃない」とか「橋の下で拾われてきたんや」といういじめを受けてないか心配だ。反抗期を迎えたモジャが、変なグレ方をしないかとても心配だ。あ、で、グリマスはどうなのだ。

それにしてもである。あぁ、ビッグマックポリス。営業暦の長いお店に行くと、時折、店内のかざりに在りし日の彼の姿がある。あぁ、ビッグマックポリス。少し前まではシェイクのリッド（ふた）にその姿をみとめることができたのに。あぁ、ビッグマックポリス。僕は君がそのでかい頭をどのようにして、どんな枕を使って眠っているのか考えると、夜も眠れなくなるのです。

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ジャビット君の頭が小さくなったのは、きっと軽業を披露するトラッキー君への対抗措置であろう。ベイスターズのホッシー君だって、デビュー当初よりは、あの特徴的に張ったエラ（エラじゃないだろ）を小さくしているのである。球団関係者は星を小さくするのにいくらか抵抗があったのではなかろうか。でも、その後、リーグ優勝したのである。
なんか、さいきんはシスタージャビットの活躍の場がないらしいが、それはキッと巨人軍が、ファイヤーガールズに浮気してるからだと思われる。

McDonald'sをマクドナルドと読んで、さらにマクドと略すのもなかなか謎だが、そんなことよりも、ドナルドの本名がRonaldである方が謎だ。

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当時の本　『小梅ちゃんが行く!!Ｒリターンズ』青木光恵（竹書房バンブーコミックス, 590円＋税）こっちで暮す関西人としてはめっちゃ共感してしまったりするのである。
当時の世　選挙があったらしい。棄権暦１０年の私。
当時の私　ノリツッコミするのもしんどいのよ。それでも世間に対して心の中でツッコミを繰り返すのは性分なのか。