[*]Comasiyoru Message

Date: Mon, 10 Jan 2000 記

元陸上部の父は正月はテレビで箱根駅伝を見ることに決まっている。箱根駅伝のスポンサーはサッポロビールだけど、年末年始の実家のビールの備蓄はアサヒのスーパードライの缶だった。昔はキリンのラガーの中ビンだったのだけど、いつのまにか銘柄が変わっている。

サッポロ黒ラベルのCMで、スーパースロー、スーパーズームで展開する温泉卓球の熱闘が面白かった。豊川悦司がスマッシュを打つ。ボールがネットにかかった上に、さらにエンドラインギリギリのサイドエッジに当たって球が横に飛んでいくのは、いささか、あざと過ぎるだろう、と思ったけれど、バックサイドに飛びつく山崎努。飛び散る汗、吹っ飛ぶスリッパ、はだける浴衣。テーブルの向こうでは、トヨエツがガッツポーズを決めている。このあとにビールを飲めばうまいと言いたいのだろうか。
日刊テレビレポート日記猿人 by ばうわう のTVCM批評は画像が多い分、重いけど、見応えがあるよ。

競技卓球だと、こんなネットイン&エッジボールで点を取ったら、指一本たてて、(ラッキー!ごめんね)てなシーンである。あからさまにガッツポーズ決めちゃうところが温泉卓球である。卓球モノとしては、チョーヤの梅酒よりも面白い。ぼくの好きな松本大洋の『ピンポン』(ビックスピリッツコミックス)の試合シーンのコマ運びにもいくらか通じるような感じがした。

卓球モノとは言えないかもしれないが、サークルKのCMでは篠原ともえがコタツでミニ卓球をやっていた。ふと、「あれ、シノラーって以前は、ローソンのCMに出てたよな。バイトだったのかな。」と思う。ま、その辺りは織田裕二IDOの前にドコモのCMに出てた気がするが、というのと同じくらいのささいなことである。

しかしまぁ、ローソンのソン長さんの公約は多すぎやしないかと思う。

オニギリ ビー デリシャス!

なんでか、ぼくが今、住んでいる所にはローソンがない。ファミリーマートが多い。

話がずいぶんコースアウトしたが、箱根駅伝の中継のスポンサーはサッポロビールである。

サッポロが提供なものだから、ヱビスビールのCMも流れる。母が、「ヱビスビールって高いけど、おいしいのん?」と聞く。「知らん」と、ぼく。「あんた、えらいビールたくさん飲んでるから知ってるかと思ってん。」と母。(うまいと言った所で、あんた、ほとんど飲まへんやんか。)と無言でつっこむ、ぼく。
注:「えらい」というのは「かしこい」ではなく、「ずいぶんと」という意味の方言である。

エビスと言えば、大阪のあきんどである、うちにとっては、初詣よりも戎参りの方が「商売繁盛で笹持って来い」で重要なんだろう。七夕の笹よりも、戎神社の笹の方が御利益があるのだろうか。参道の喧騒には辟易していたが、小さい頃のぼくは、えべっさんに行って夜店でなんか買ってもらうのが楽しみであった。いつのまにか歳をとって、わずらわしくなった。
戎神社は兵庫県西宮が本拠地であるが、ヱビスビールはやはり、東京の恵比寿が本拠地なのだろうか?(豊田と同じで街の名前があとで出来たらしい)

親の田舎に行くと、農家だからエビスさんより大黒さんの方がえらかったように思えた。コカコーラのCMにはロケットエンジンを装備した米俵に乗った、つのだ★ひろの大黒さんが、「20万人に総額4億円が当たる。」と「あ〜た〜る あたる・・♪」と歌っていた。4億と言われると、「おおっ」と思うが、割り算したら一人あたり2000円である。

なんだか、年末年始のニュースで「2000人を動員し」という台詞をよく聞いたような気がするのは、気のせいだろうか。

おなじ2000円なら、メロディアン・ミニの「めくって当てる2000円キャンペーン」の方が、抽選で10000名様だけど、ベタで面白い。

どこかの家庭のダイニングキッチン。
テーブルの上を小人の鼓笛隊が行進してくる。
鼓笛隊が歓声を上げる。「メロディアン・ミニでめくって当てよー!」
いかにも大阪のおばちゃん風の女性がプチッと開ける。フタに当たりと書いてある。
「当たった」とおばちゃん。
「やったー!」と声を上げて花火を鳴らす鼓笛隊。
おばちゃん「そんな、オーバーな」
食卓の反対側、こんどは白人男性がプチッと開ける。
なにも書いてない。はずれだ。
「Oh! My God! No〜!」と叫ぶ男性。
鼓笛隊が言う「そんな、オーバーな。次行こか」
文で書くと、間が伝わらないから、いまいちだな。
ここ行くと、メロディアンのHPでCFが見れます。 はっ!もしや、メロディアン・ミニは関西ローカル?

えっと何の話だったか。
恵比寿、大黒と言えば、どちらも七福神のメンバーである。七福神と言えば、富士フイルムのフジカラーのCM。
弁天さんが田中麗奈続投なのは、よしとして、残りの面子がドリフターズである。
「そうか、この手が残っていたか。」と思いながら、「はて、ドリフって、5人じゃなかったっけ?一人足んねぇ」と思いながら目を凝らす。
まさか!?と思ってよく見たら毘沙門天は荒井注だった。

蛇足ながら書き加えておくが、これらのCMを全て箱根駅伝の中継の時に見たわけではないのは、いうまでもないし、私はサッポロビールの回し者でもない。最近よく飲んでるのは一番搾りであるが、キリンの回し者でも、中山美穂のファンでもない。

---MURAKAMI-TAKESHI-IN-THOSE-DAYS------------------------------------
当時の本 『風雲マンガ列伝 いま読むマンガ116冊』夏目房之介(小学館,1400円+税)職業マンガコラムニストでないと、こんだけ読むの大変ですね。職業でも大変なんだから。でも「いま」を捉えるマンガばかり
当時の世 今年から1月の第二月曜が成人の日。10コ下の彼氏彼女が立派に見えるぼくはダメ。
私の初夢 ぼくは火消の人であった。温度は暑いのに火の手が見えない。木材の中の芯から燃えているようだった。
と思ってたら、数学の授業。複素数の話を聞きながら、虚数単位iのトラウマが昨今のi-何某の濫用に対する苛立ちなのではないかと、授業も上の空にして分析している。
と思ったら、ゲーセンでゼビウスをやっている。最初のボスキャラのアンドアジェネシスが出る手前の、テレポートしてくる黒い球ザカートの所でゲームオーバー。
と思ってたら、講堂の中。ぼくは単位が足らなくて卒業できそうにない学生だった。ついでだから、語学をもう一つくらいお勉強しようか。などと思案していると、優秀な同級生に「君にこれがわかるのかい?」と、小馬鹿にされる。
と思いきや、ぼくは銭湯に行こうと町をさまよっていた。前に行った所は取り壊されていた。車道をものすごいスピードでダッシュするぼくは、後ろの車に煽られて、慌てて歩道側に飛びのいた拍子に、つんのめった。

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