私は以前、「自分は、みなもとしずかと、かげろうお銀に続くくらいに、お風呂が好きなのではないか?」と思っていた。
いや、しずかちゃんは、小学4年生であるから、それをサービスカットだなんだというのは、ややロリっぽい倒錯が感じられるし、ややセクハラ的発言であろう。場合によっては青少年保護育成条例に触れてしまうかもしれない。彼女だって、まさか全国に向かって、自分ちの風呂場が中継されてるとは思わないだろう。
かげろうお銀が風呂に入るのは、まぁ、悪代官をたらし込むための、くの一の術の一つなのであろうが、しかし、なんだ、なにが目の保養なんだか謎である。目をいたわるなら、まぶたを閉じて妄想してる方が、よっぽど目にやさしいと思われる。全国津々浦々には、良い代官もいるにちがいないわけで、良い代官の中でもちょっと器量の小さな代官なんかは、「先週の水戸黄門でまた悪い代官が出てきてよう」なんてグレちゃってるかもしれない(んな訳はない)。
かげろうお銀を演ずる所の、由美かおるさんは、デビュー以来、スリーサイズが変わってないそうだ。それにしても、「スリーサイズ」っていう単語もなんだか、今、口にしようとしたら、どうもトホホというかレトロ感があると思うのは私だけであろうか。彼女がプロポーションを保ってるのは、西野流呼吸法の実践によるもので、つい、お銀の立ち回りの時も気が発せられた時なんかは敵役の人が、手刀や蹴りを受けたところが、腫れてしまったりするそうな。
実は私は、西野流呼吸法の本もビデオも持っている。いや、別に由美マニアではない。それに実践してれば、私の身体は、もう少しは締まってるのではなかろうか。
さて、人の話をちらりと聞いて、「風呂に入る」とか「下着を替える」のが毎日ではない人がいるのに驚いたことがある。「風呂に入る」ってのが「湯船につかる」という意味で、普段は「シャワーで済ます」という意味だったのかもしれないが、実家にいたころは、うちには「シャワー」などという洒落た(なにが、洒落てるのだか)ものはなかったので、理解いたしかねた。
それに、今のような夏場になると、一人、夕立に遭ったかのように、汗でビショビショになる私なので、休日なんかにお出かけすると、部屋に帰るたびにシャワーも浴びるし、下着も替える。あ、ひょっとすると、替えないって人も、冬場の新陳代謝が抑えられた時期だけかもしれない。さすがに、こうも暑いと、汗も出るだろう。しかし、街歩きをしながら観察するに、世の人々の汗かき量は私とは比べ物にならんくらい少ないように思える。
はて、話は風呂場ではなかったか。私の部屋の風呂はバスタブに湯沸器からの湯をためるタイプで、いわゆる風呂釜がついてて、追い焚きできるタイプではない。トイレとは別部屋になってるので、いわゆるユニットバスと言われるやつでもない(ユニットバスって和製英語だ)。そんなに頻繁に掃除するわけじゃないけど、掃除する小部屋が一つ余分な気がしないでもない。
子供の頃、「西洋の人は湯船の中で身体洗ったりするらしいぞ。」とか「西洋の湯船はもっと浅くて長いらしいぞ」と聞いて、西洋式ではない、おもっきし和式な、ま四角で深い湯船の中でゴシゴシと石鹸を使って、「こけつが浮いて、あとの人が入れんようになるやないか」と叱られたような記憶がある。ちなみに、「こけつ」というのは「垢」という意味の方言である。そういや、最近はボディシャンプーばかりで、石鹸を使っていない。
父と一緒に入った時に、「シャンプーだけやったら髪の毛しか洗えん。頭の皮も洗わんといかんのや。」と、頭に石鹸を擦り込まれた記憶がある。昨今は頭皮のクレンジング用の製品も出回っているし、親父殿は、なかなか時代を先取りしていたのかもしれない(んな、訳はない)。
そう、ユニットと言えば、なんか複数の人がジョイントしてバンド組むような印象があるが、そもそも「単位」なんだから一人でもいいはずである。大ちゃんと一緒に出る前のT.M.R.は西川くんの一人ユニットだったはずだ。たぶん、ユナイトとかとゴッチャになってるのじゃないかと思う。
#あとで、調べてみると、数字とかだと、「1」とか最小のかたまりみたいな意味だが、人の場合は、一個の集団みたいな意味でユニットを使うことが多いようだ。”uni”ってのが「ひとつの」というような意味を持つらしい。
話が逸れるのはいつものことだが、そう、最近、湯船を使ってないので、「ああ、この湯船分、居間の方が広ければ、も少し、物が置けたのであるがなぁ。」なんて思ったりする。いや、広くなっても、物がそれなりに散らかって、ちっとも片づかないのは想像にかたくないのだが。
かれこれ、慢性の肩凝りに悩まされ出してから、もう一年くらいが経つ。ひょっとして、湯船にどっぷり浸かる習慣がなくなったからかもしれないなぁ。なんて思いつつ、内臓がいっちゃってるのじゃないかという疑いもある。「その可能性は否定できないな」などとDAKARAの小便小僧の真似を独り言ちても仕方がないわけで、私は風呂掃除で汗をかいたので、その汗を流すために、湯船にお湯をためるのである。
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当時の本 『脳+心+遺伝子 VS サムシンググレート ミレニアムサイエンス 人間とは何か』養老孟司、村上和雄、茂木健一郎、竹内薫(徳間書店,1600円+税)「魂」「神」と言ってたものを言い換えてるんじゃないか?という気がしないでもないが、宗教と科学の間で。というか、自分が生きてるってのは、ほんと妙な話だと私は思う。
当時の世 猛暑
当時の私 ダクダク