NeotenyDate: Mon, 15 Jan 2002
買い物しようと町まで出掛けたら、財布を忘れて不愉快なMucciさんです。 この頃、夢とうつつの境目が弱ってしまって、寝坊がちの私です。うつつというのは「現実」という意味らしいですが、なんだか「うつらうつら」と字面が似てて何です。夜寝る時に、なんだか夢の中のような、現実の布団の上のような、夢うつつオーバーラップしてる時間がなんだか長いです。朝、起きる時も、なんだか起きて出勤してるかと思ったら、それも夢の中で。こんどこそ起きたかと思ったら、これも夢の中で、夢が入れ子構造になっています。 あんまり自信がありませんが、たぶん、昼間の私は夢遊病ではないと思います。で、フラフラ歩いていると、なんだか振り袖姿の女の人がたくさんいるわけです。どうやら夢ではないようです。世間では成人式なのでした。 そこで、はたと気づくと、 Asahi.comの記事によると、、、
へぇ、子供のくせに27歳で結婚して28歳で子供持つって、なんだか人生設計してるんだ。先行き不安感は不安だけど、みんな手帳に予定書き過ぎなんじゃないの?先行きはわかんないから未来っていうんだよ。っていう私は今さら、「あ、手帳使おうかな。」なんて思っているが、まずは時計とカレンダーが先のような気もする。アンケートとしては、都心部のデータしかないのがなんだね。「結婚後は親に経済的援助をしてほしくない」と言ってるけど、全面的に依存ってのでなくて、援助してもらえるのなら、それは受け入れる方が大人じゃないかなぁ。いや、親に余裕があるのなら、だけどね。「結婚できないのではないか」。。んん、結婚ってしなきゃならないもんじゃなくなってると思うし、少なくとも、現代の日本の都心だと、結婚するというのは、大きな法的な指きりげんまんなのじゃないか?という気がしないでもない。子供がいるなら別だけど、そうでない夫婦の人の場合は特にそんな気がする。ま、それを受け入れるのも大人か? いろいろグレてた人が、「いつまでもガキみたいなことやってらんねぇっすからね。」と「二十歳になったらタバコをやめます」みたいなことを言っているのを聞くと、「お、大人やねぇ」と思う。けど、「ずるいねぇ」と思う。しまった、ちゃんと未成年でグレておくんだった。はしかとか風疹とかは子供のうちにやっておいた方がいい。ってそういう問題ではない。 私は大人というのは、本人の自覚の問題ではないのではないかと思う。周りがその人を大人扱いするかどうかの問題なのではないかと思う。どうしても成人式を迎えた人の多くが、自分が子供であることの理由に、経済的自立を上げるのならば、彼らが就職する時に成人式をやってあげればいいのじゃないか。彼らの親目標の28歳前後にもアンケート取りなはれ。相手はちゃんとおーえむえむじーで見つけてあげてね。 一応、経済的に自立してるつもりの私ですが、大人かなぁ。実家にお金入れたりすると大人なのかなぁ。実印作ったら大人かなぁ。他人の保証人になれたら大人かなぁ。結婚したら大人かなぁ。子供が出来たら大人かなぁ。 年末やってきた保険の外交員のおばさんが、「あなたも、そろそろ身を固める歳だし、親御さんも心配されてるわよ。いずれ子供持つんだろうしそうすれば、親のありがたみもわかるわよ。」なんて言うので、ふ〜ん、子供持たないと、親のありがたみわかんないんだ。じゃ、俺、親のありがたみわかんないって、あんた決めつけてんだ。でも、この理屈、子供の頃の、「分かったようなこというなよ!」ってのと少し似てる。子供みたいだ。 年末年始、実家に帰ったら、 「このまま大人になったらどうしよう。」 晩に、コンビニの帰りに見知らぬお子ちゃまが、こっちに向かって「おじちゃん、バイバぁ〜イ」と叫んでいる。むやみに手を振る相手は電車だけにしなさい。っと思ったら、彼のおじさんらしき人が、自転車に乗って私の横をすり抜ける。
でも、たぶん、小学生のぼくが、今のぼくを見たら、おっちゃんと思うに違いない。
---MURAKAMI-TAKESHI-IN-THOSE-DAYS------------------------------------ ネオテニー説 人類は他の類人猿に比べて、幼形のまま生まれることにより、生後の可塑性の可能性を高めたことによって、高度な文明を産み出したという説がある。だとすると、成人が幼くなるのは、幸か不幸か、その傾向が強まっているというわけで、、、ここでは個体の成長と、種の成長がリンクするのか、謎の実験が実施されていて、でも、一個人としては、種としての人類の今後よりも、目先の仕事の進捗の方が気にかかるわけで、でも、その仕事に一所懸命にならず。「ま、いちいち、命懸けてたら、命足らんもんね」なんて屁理屈いってるダメぶりである。 |