(む}Careless Mister

Date: Mon, 28 Jan 2002
「ようこそ」

Windows XPを起動すると、画面に出てくる。「ようこそ」なんていう単語は、めったに使わないような気がする。私が人を招待したりしない人だからかもしれないけれど、、、英語な人々は、"Welcome"を頻繁に使うのだろうか。などと思う。日本語な人々は、"Welcome to my home page."と書きつつ、日本語の日記を書きつつ、アクセスカウンターを付けている。かく言う私も、サブタイトルに英語を付けつつ、本文が英訳されていることは稀である。

「ありがとう」

この頃、お店で代金の支払いが済んだ時に、店員さんに「ありがとう」と、なるべく言うようにしている。別に相手が私に好意を持ってるわけではないし、無償のサービスをしてくれてるわけでもなく、それなりの対価が支払われているのだろうから、「有り難く」もない「普通」のことなのかもしれないけれど。。。日本語で「ボランティア」とか「サービス」と言えば、どことなく無償な感じがあるけれど、サービスエースはサービスどころか、点を取られてしまう。

「お粗末さまでした」

以前にいた寮では、まかない付きであったので、食べ終わって「ご馳走さまでした」というと、おばさんが「お粗末さまでした」と返してきた。実家ではこういう返事はなかったし、「ごちそうさま」が形骸化していた私には、なんだか新鮮であった。料理をしない私には、料理を出してもらえるというのは、大変「ありがたい」ことで、「有り難い」ことが毎日続くのは、確率的にも、とてもありがたいことで。ま、仕事だからね、という説もあるが。はて?ここでの「さま」は「様」なんだろうか?コンビニで温めてもらった弁当が、冷めないように速足で歩く私は、ご馳走さまであろうか。

「虚礼廃止」

「虚礼廃止」などと言って、お付き合いのある会社から、お中元や、お歳暮をもらうのを拒否するような傾向があるのだけど、もしも誠心誠意でなにか持ってこようというのなら、その相手に対して「虚礼廃止を推進してますので、、、」などと断るのは、虚礼そのものではないか、という気がする。ま、あまり景気がよくないらしいので、敢えて言わなくても虚に金をかける人は少なくなる。

「明けまして」

私は表書きも裏書きも印刷で済んでいる年賀状は虚礼だと思っている。いや、私と違ってお付き合いが多い人なのかもしれない。年が明ける前に「明けまして」なんて元旦に着けるためだけに、はがきを書くという行為はどうかしている。と文句言いつつ、年が明けてもろくに年賀状も出さずに過ごしてしまった。寒中見舞いや暑中見舞いなどと言いつつ、相手が南半球に住む人だったら季節が逆だしなぁ。なんて別にそういう付き合いもないのに、思う。

「馬鹿も休み休み言え」

どうやら、年中、馬鹿なことを言ってはいけないらしい。でも、休み休みなら言ってもいいらしい。しょっちゅう、「また、訳の分からんこと言ってる」と言われる私は、私の言っていることが、馬鹿なことなのかどうかさえ定かではない。馬鹿を休んでいる間は真面目なことを言わないといけないのかもしれない。私は真摯に不真面目である。いい加減にしていると、「いい加減にしなさい」と叱られる。

「三つ子の魂百まで」

たしか、双子のきんさん、ぎんさんは百ちょっとまで生きてた気がするが、、、じゃないね。私が百まで生きるかどうか、定かではないが、小学生の通信簿の「進んで学習する」の項目は、ずっと「がんばろう」であった。どうやら積極性に欠ける私は、それから20年経つけど変わらないようである。山で待っている七つの子が、七つ子なのか、七歳なのか知らないけれど、カラスは町で傍若無人である。なに考えてるんだ。って、いや、カラスもカラスなりの考えがあるのかも知れんが、「なに考えてるんだ」などと考えるのは私である。

「注意力さんまん」

不注意な私を、親は「注意力さんまん」と言っていた。自分で言ってはなんだが、注意力はあるが、集中力がないのである。気が散るのである。こんな私の注意力が三万であるなら、普通の人は十万だか、百万だかあるのだろうかと思っていたが、私の注意力は「散漫」であった。まるで、「台風一家」の暴れた後で散らかってるのかと思ったら「一過」だったようなものである。

「ちゃんとしなさい」

うちの親の教育方針と言うほど大袈裟ではないけど、言われたような気がするのは、「ちゃんとしなさい」ということだけであった。「ちゃんと」の内容については不明なままである。ただ「ちゃんとしろ」と言うのである。先日、年末年始に帰省したら、父は仕事してるか、ビール飲んでるか、寝てるかであった。これで「ちゃんとしてるのかなぁ」などと思いつつ、今の私は、仕事してるかビール飲んでるか寝てるかであった。弟は仕事してるか、自室にこもってるか、寝てるかであった。母は、仕事してるか家事してるか寝てるかであった。「うちは殿様ばっかりやからなぁ」と小さい頃から聞かされつづけているお約束の台詞と共に、食事を出してくれた。

「いただきます」

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当時の本 『ドン・キホーテの休日』鴻上尚史(扶桑社,本体1333円+税)いい加減が好きだけど、仕事の水準が大事。
当時の世 世間の動きがわかりません。ま、わかってもねぇ。
当時の私 WindowsXPをエクスペリエンス。

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