[*]GYRO EXERCISER

Thu, 13 Aug 1998

昔、週刊誌の最後のページとか、途中の広告ページとかの怪しい通信販売で見たような記憶がある。パワーリストとかパワーアンクルとか、ブルワーカーとか、あと背が伸びるやつ。ぼくは成長期が終わって久しいので、「もう背は現状でいいや。」と思ったりするが、広告には「年齢に関係なく伸びる」とあるので、思わず伸長促進機”のびたくん”を電話で申し込みそうになる。幸い今の部屋には大型家具は持ち込み禁止なので、なんと、腹筋運動にも使える便利なベンチだが、購入を断念する。

そこで、小型で手軽な器具であるがゆえに、つい、買ってしまったのが、今回紹介するDynaBeeである。

表書きによると、Abductor pollicis muscle, Flexor digitorum communis muscle, Palmaris longus muscle, Flexor carpi radialis muscle, Flexor carpi ulnaris muscle, Brachialis muscle, Biceps muscle, Triceps muscle, Deltoid muscleが鍛えられるようだ。

あいにく、医学用語辞典が手元にないので、どれがどれかよくわからんが、手首や腕を動かす筋肉なのは確かだ。それに、日本語に訳したところで、小難しい熟語が並ぶだけだろう。
中に重りではずみ車みたいになった回転体が入っている。ストラップを手首に通し(遠心力に負けてふっとばさないようにか?)回転体を反対の手ではじくようにして回転をスタートさせ、あとはDynaBeeを持った方の手をうまくひねるようにすると、回転が加速しつつ、回転体の軸も回転し、二軸の回転運動が起こる。これにより遠心力の作用する方向が動くので、それに抵抗することによって、トレーニング効果があがるのである。

しかし、ここで問題がある。この回転体を加速するにはどうも、コツがあるのである。説明書きにも

練習をしてスタートと加速のコツをつかんで下さい

とある。ヘタクソにやると、回転が減速してしまうのである。

「う〜うまく回んねぇ〜」
と闇雲に手首を振っていると、鍛えられる前に腱鞘炎になってしまいそうであった。

何度かのトライの末、ついに、回転体が加速を始めた。

加速後の高速回転状態時に回転体に絶対に触れないで下さい。

「こ、これか!!」(見よ、左の写真を!高速すぎて写ってないぞ!って、部屋がくらいからデジカメがスローシャッターモードになったせいもあるのだが)

ブーンと蜂の羽音が強力になったような音が響き始める。そうか、だからDynaBeeというなまえなのだ。

GYRO EXERCISER DynaBee

購入価格3,800円(さらに1000円ほど高いProモデルもある。なんじゃそりゃ)

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