ナラティブ・アプローチ

福井晴敏さんの御蔭?で、うっかり「ナラティブ」だけでググると、ガンダムばかり出てくる今日この頃です。


『機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)』は11/30公開です。

さて、気になっているのは、ナラティブ・アプローチと呼ばれる方法です。
例によって、ググって上位に出てくるサイトを上から5つほど見繕って眺めることから始めます。

 

「ナラティブ(narrative)」とは、日本語で「物語」や「語り」のこと。「ナラティブ・アプローチ」は、相談相手や患者などを支援する際に、相手の語る「物語」を通して、その人らしい解決法を見出していくアプローチ方法です。

支援者が専門性を手放すことで、相談者にとっての最良を引き出すことができる「ナラティブ・アプローチ」は、今の時代らしいアプローチなのかもしれません。

 

ナラティブ・アプローチは、1990年代に、心理の専門職の人たちが生み出した支援方法のひとつです。「社会構成(構築)主義」という、「社会は人の心や感情の中で形作られるもので、人の心や感情を離れては存在しない」という社会学の立場の応用から生まれました。

ナラティブ→ドミナント・ストーリー→ユニークアウトカムの発見→オルタナティブストーリーの強化

支援される側の人を問題視しない。問題だという視点自体を捨ててみる。この立ち位置のとりかたが、ナラティブ・アプローチの最も大事なところです。

対話型のアプローチ
会話の過程そのものを「セラピー」としてとらえる
相手の話に強い好奇心を持ち、深い関心を持って傾聴する
とにかく質問中心のスタイル
専門的な解釈を押し付けないこと

ナラティブ・アプローチではとにかく可能性を広げる循環的質問を投げかけていきます。

ただ単に身体的・精神的問題を改善していこうとするだけでなく、それ以前に相手がどのような想いを持っているか、どのように生きていきたいと感じているか、生活していきたいのかという観点に着目していきます。

 

「クライエントの病理や問題は、クライエント自身が作り出した物語の結果であり、その物語に合わない認知や体験が否認されたり歪曲されることにより生じる」と考え、クライエントのナラティブを促してその「意味」を変えていくことで問題が未来に与える「影響」を変えていくという方法

印象的なマイクロナラティブを書き出す。感情とエピソードのセット

手助けを求める人の思いや体験に寄り添い、その言葉にしっかりと耳を傾けること

 

相手に寄り添い、話を聞きだしながら、その人自身の話を、その人自身に構築しなおしてもらうということかしら?
専門家が専門性で上から行かない立ち位置の取り方をするんですね。
人によっては「専門家なんだから専門的な見地から解決策を教えてくれ」と言うタイプだと、この手のセラピーは状況を悪くするかもしれませんね。
両刃の剣というやつでしょうか?

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