Barcode reader 一九分けのことではない

こないだ、ちょっと、バーコードで処理されるのがどうも嫌だということを書いた。ということで、今回はバーコードの話である。

図らずも一九分けになっているおじさまの頭をして「バーコードはげ」なる無礼な言い回しがはやったのは随分前のような気がする。おそらく、中曾根さんが首相だった頃であろう。その推測の根拠はあえて書かない。

バーコードバトラーが流行ったのがいつ頃か。ちょっと記憶にない。5年くらい。いや、もっと前だろうか。

私は戦士ではなかったので、そのコードのヒットポイントを一瞥のもとに読取るような能力は持ってないのだが、仕事柄、バーコードに触れることがあるので、まぁ、素人に毛が生えた程度にはバーコードについて知っている。素人に毛が生えたと言っても、一九分けにさえならない程度であるから、誰でも調べればすぐわかる程度である。

 

バーコードの多くは49で始まる13桁の数字の羅列がコードになっている。はじめの49は「日本」を表し、次の5桁がメーカーを表すらしい。そのあとに商品のコードが続き、最後にある計算をして求められるチェックコードが入っている。また、しましまの模様としてプリントされる際は、はじめの4は省かれる。9とメーカー名から日本だと特定できるからである。

バーコードで処理されたお店でもらったレシートには、けっこう細かい品名まで出ている。ぼくもそのデータベースを持っていたら、本やらCDを買った時に、簡単に目録が作れるのになぁ。と思ったりする。ま、それほど大量な在庫があるわけではないので、目録を作らなくても並んだ背表紙やジャケットを眺めていればことたりる。本だと、ISBNコードと定価なんかのデータのために二段になっている。

それにしても、貴重な表紙やジャケットの狭い面積の一部をバーコードが占有するのである。時折、無理矢理バーコードをデザインの一部に取り入れたり、バーコードを揶揄する文句が入った装丁があったりする。ちょっと古かったり、バーコードが入ってない商品をレジに持っていくと、バイトのレジ打ち(打ってないか?)の人がパニくったりする。落ちついて対処して頂きたい。

「1155円ちょうどからお預かりいたします。」と言われると、1155円は端数を含むけどちょうどか?預かるのはいいけど、何を返してくれるんだ?と不可解になる。

だいたい、あの「ピッ」という音がいけない。こないだ、調理の音も味の一部なのではないかと書いたが、レンジで「チン」が味気ないのはやはり、その音にも原因があるのではないか。電車の中での携帯電話の呼び出し音もあの電子的な音が、こちらを苛立たせるのではないか。と思えてならない。

「ピッ」という音に続いて、店員さんが「○○円が1点」と復唱して下さるのだが、こんなところで機械的な応答をされるくらいなら、本当の機械が相手の方がいい。

昔、音声の出る自動販売機が出初めの頃、酔い覚ましのためにか、缶ジュースを買った酔っぱらいのおっちゃんがいた。自動販売機が言う。「ありがとうございました。」おっちゃんは「おねえちゃん。どこに隠れてるんや」と自動販売機にからんでいた。

おや、バーコードの話だったはずだが。ま、いいか。

—MURAKAMI-TAKESHI-IN-THOSE-DAYS————————————
当時の本 『雀鬼流の行動哲学』桜井章一(三五館, 本体1100円+税) 20年間無敗の元裏プロは、現代は情報を抱え込んだ便秘だという。捨てる勇気を持てという。瞬間の判断で一歩前に進めという。会長は「いま、インターネットとかが流行ってますが、私に言わせれば、あんなもの、絶対に「病」の根源なんですよ。」と言う。


当時の世 ヒ素保険金事件容疑者逮捕。ちなみに、ヒ素のヒは砒。皮フのフは膚。
当時の私 自分の体でフォアグラと霜降りを作ってるのではないかと、ちと、反省している。でも、飲む。

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