Too slow approach 電車でGoは、やらないが

休みの日には、「歩け歩け大会」主催者兼参加者約1名になる私ですが、普段は、電車に乗って職場まで通っています。

知り合いの中には、電車にも「列車」とか「汽車」とかいう呼称を用いる方もいます。でも、阪神地域の阪急電車(阪神電車とはまたちがう。プロ野球のオリックスブルーウエーブの前身、阪急ブレーブスのオーナー会社ですな)の沿線に育った私は、「電車」という呼び方がしっくり来ます。

阪神地域はJRと、阪神、阪急がおよそ並行して走っています。ま 普通は歩いて間違いそうな距離ではないし、まったく共通の駅名というのも少ないので、別にそれほどわざわざ区別する必要もないのかもしれないのだけれど、つい、JRの○○駅、阪神の○○駅、阪急の○○駅という呼び方をします。そのせいで、今、住んでいる所も「東急の青葉台駅」と言ってしまいます。

なんか妙だけど、青葉台なんてどこにでもありそうな地名な気もするし、「まぁいいか。」と思ったりします。どうやら、関西弁で言うところの「ええとこ(高級な郊外住宅地)」であるらしく。実家の親は「なに、ええとこ、住んでんの」と言ってました。別にぼくが家を買ったわけでもないのに。

世の中は、夏休みモードに入っているので、電車が空いていて、いい感じです。たしかに、周りが休みだと、実質的に仕事が止まってしまう面もありますが、通勤ラッシュの苦手な上、暑がりの私は、空いた電車は大歓迎です。

その東急に乗っていて、妙に駅の随分手前から減速しはじめて、トロトロ超スローで駅にアプローチする時があります。もうプラットフォームに入っているというのに、(いつになったら止まんねん)とかすかに関西系イラチモードに入ってしまうことがあります。

そんなに、慎重にアプローチしているのに、ちょっとオーバーランしてしまったらしく、「停車位置を戻します。少々お待ちください」なんて言って逆行したりすることも、よくあります。運転研修中なのでしょうか。

車掌が車内アナウンスで「揺れますから、ご注意ください」と言ったか言わないか。いや、たいがいの場合、その前から揺れてます。(もう揺れとるっちゅうねん)という無言のツッコミをこちらも懲りずにまめにやります。

乗客の一人が言います。「まったく、電車でGOで練習して来いっつうの!」おそらく、その時その車輌に乗り合わせたうち、何人もの客がこのつっこみを思い付いたことでしょう。私はゲームをやらないので、果して、「電車でGO」がどれくらいリアルなのか存じませんが、(じゃぁ、お前が運転してこいっちゅうねん)というツッコミもしたくなります。でも、あんまりに加減速が乱暴なので(どないやねん)という言葉が心の中で湧くことの方が多いようです。関東的に言うなら(なんだかなぁ)でしょうか。

いつもの電車の中で、目を閉じ、とくに耳をすますわけでなく、人いきれで窒息しないように、五感のゲインを下げるのはなにかの修行なんだろうかと思います。

—MURAKAMI-TAKESHI-IN-THOSE-DAYS————————————
当時の本 『紅一点論 アニメ・特撮・伝記のヒロイン像』斎藤美奈子(ビレッジセンター, 1700円)万緑叢中紅一点。ヒロインに当てはめられる枠組みをアニメや伝記から読み解く。


当時の世 盆。
当時の私 にぶい。いや、自分でにぶいと気付ける程度には敏感になった

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